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2.
「一応言っとくけど、箱は未開封。賞味期限はその日だったからね」
「よく覚えてるね」
ミニブタが笑った。
しかし、ウサギはため息をついた。
「変な夢だよね…。実際にはそんなことしないと思うんだけど…」
ウサギにとって、その夢はちょっとした悪夢だったようだ。
エリザベスパーラーのチョコレートケーキを食べたという割には(夢の中でだが)、ぐったりと肩を落としている。
少しの間、二人とも黙っていたが、今度はミニブタが話し出した。
「ちょっと前なんだけど、ぼくも変な夢見たよ。夢の中で、ぼくは広くてきれいなマンションに住んでた」
「へえ」
ミニブタ曰く、そのマンションは、自分でお金を貯めて買ったものだそうだ。
ところがある日、ミニブタは、自分の部屋に何者かが侵入しているらしいことに気が付いた。
「キッチンを使った形跡とか、何かがちょっと動いてるとか、そういうのがいくつも見つかった」
ウサギが震えた。
「それは怖いよ」
「うん。それで管理会社に急いで連絡して、警察にも通報することになったんだけど…」
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