1分で読める創作BL小説①

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1分で読める創作BL小説①

優斗(ゆうと)はクラスメイトの(なお)の横顔を盗み見た。 通った鼻梁に、綺麗な形の唇、そして一度目が合うと視線が離せなくなる美しい瞳。 男にしては整い過ぎたその美貌に見惚れる。 見た目だけじゃなく、気の強い性格も意外と世話焼きな所もふわりと笑う可愛い笑顔も、直のすべてが優斗の好みのタイプそのものだった。 優斗はそんな直のことがずっと好きだ。どうやったら直が振り向いてくれるんだろう、いつもそんなことばかり考えている。 「なぁ、お前のタイプってどんな奴?」 内心の緊張を隠して優斗が直に尋ねる。 直の好みのタイプに近づけば、優斗のことを好きになってくれるだろうか、そんな下心を抱えながら優斗は直の返事を待った。 「俺の好み?」 直が優斗の方を振り向くと、ジッと優斗の瞳を見つめ首を傾げた。 真っ直ぐに見つめられる瞳と、可愛らしい仕草に優斗の鼓動が跳ねた。 「俺の好みのタイプは......身長178cmでスタイルがよくて」 身長178cm、やけに細かく指定されるそれは奇しくも優斗の身長にピッタリだ。 「少し垂れ目の目が笑うとくしゃくしゃってなるのが可愛くて、スポーツ推薦なのに勉強も頑張ってて......」 「.........」 「周りのことよく見てるからみんなにも頼りにされて。俺の我儘にも笑顔で付き合ってくれて、でも本当にダメなことした時はちゃんと叱ってくれる。俺のことが好きすぎて俺のタイプとか聞いてくる、優しくてかっこいい目の前のお前なんだけど、どうする?」 「っ……」 可愛らしく頬杖を付くと、上目遣いで直は優斗を見た。 そんな直に愛しさを感じないわけがなくて。 「俺と付き合って下さい」 優斗が真剣な顔でそう言うと。 「よくできました」 直はそう言ってとてもとても嬉しそうに笑った。 あまりに可愛いその笑顔に我慢ができず、優斗は直の体を引き寄せると思いっきり抱きしめた。
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