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痛いくらいの刺激なのに、ずっと彼に弄られていたせいで敏感になっているのか私の口からは甲高い嬌声が漏れた。
「こんなに体は僕を求めてくれているのに、他に運命の相手がいる? それって僕に? まさか、マリアナにじゃないよね」
「え」
半音下がった彼の声色にドキリとする。
さっき地雷を踏んだばかりなのに、また私は間違えたのだろうか。
「そうだ、運命の相手が怖いなら全員殺してしまおうか」
「は……」
“殺す? 全員?”
まるで名案だというように笑うシル様の顔が全く悪意なんて感じない純粋さを滲ませていて、より恐怖を感じた。
「世界が僕と君だけになればもう怖くなんかないよね?」
その発言に何も言葉に出ない私が呆然としていると、何故か恍惚とした表情になるシル様。
「選んでいいよ、僕と世界」
「シル様と、世界……?」
「僕を選んでくれるならずっとずっと幸せにしてあげる、ここでね」
“ここって”
ここは夫婦の寝室。私とシル様だけの場所。
「外の世界にその運命の相手とやらを探しに行っても構わない。……行ける足があるなら、だけど」
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