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「ちょっと、あんた、大丈夫?!?!」
お母さんは血相を変えて飛んできた。
「え、大丈夫だけど?」
僕は首を傾げながら、汗だくになっているお母さんを見上げた。
「買い物してたら、3人の近所の人が教えてくれたのよ。
"お宅の家から犬の鳴き声が聞こえてきたけど最近犬でも飼い始めたの?"
"いいえ、飼ってませんわ"
"え、それじゃああれは野良犬だったのかしら!?"
"お宅、いつからロックお好きになったの?いくら好きとはいえあれは近所迷惑よ"
"いいえ、ロックはそんな好きじゃないわ"
"え、それじゃああれはお子さんの趣味?!"
"お子さんのお遊戯の役はお化け役かしら?"
"いいえ、背景に生えている木の役よ"
"え、それじゃああれはただの遊びかしら?!"
"どうゆうこと?!"
3人目の方は、朝方に家から逃げ出した猫を探してうちの家の前まで来てたらしいの。そしたら、ガラス越しにシーツ被って走り回るあんたを見たって・・・ちっとも大丈夫じゃないわよね?」
お母さんの瞳はすごく困っているように見えた。
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