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──桜子、久美の友人代表の挨拶──
「「拓斗君、美郷結婚おめでと」」
桜子
「私は中学から美郷とは親友です。
〈中略〉
でも、やっぱり一番二人のことで印象に残ってるのは同窓会かな。急に美郷が泣き出しちゃうから。だけどあの時の泣き出した顔は今でも鮮明に思い浮かぶなぁ。幸せそうな顔してたから。でも美郷は奥手だからもし、あの時私と久美の手助けがなかったら今がなかったかも知れない。だからいつまでも私と久美には感謝しなさいよ。だってあの時、さっきの拓斗君と和希君の会話を盗み聞きして真実を知れただけで満足しそうだったから。ほんとあの時まで拓斗君に思いを寄せてるって知りもしなかった。これくらい美郷は奥手なんです。だから拓斗君、美郷のこと引っ張ってあげて。彼女はしっかりものなんだけど我慢しちゃうところあるから。だから彼女の我慢気づいてあげてくださいね」
久美
「私は高校から美郷と知り合いました。
〈中略〉
ほんと、同窓会の時はびっくりしました。抜け駆けみたいに二人で会ってるんだもん。周りに心配かけてるのにそんな気も知らないで。でもあの時の美郷の泣き笑顔っていうのかな? 本当に素敵でした。拓斗君、私があなたをあの時引っ張らなかったら今がないかも知れないからね。拓斗君も私と桜子には感謝してよ。だけど今日の二人本当に素敵です」
「「拓斗君、美郷、ハッピーウェディング!!」」
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