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──清海の親族代表の言葉──
「本日は拓斗、美郷二人のために遠路はるばるお越し頂き誠にありがとうございました。また黒木さんをはじめ来賓の方々、ご友人の方々、温かいお言葉を頂戴し親族を代表して感謝申し上げます。
〈中略〉
これから二人は社会という大海原に二人で舟を漕ぎ出しますが、若い二人でございます。荒れ狂う波にのまれ途方にくれることもあるでしょう。しかし、そんな時皆様が灯台の灯りのように照らし導いて頂けますようお願い申し上げます。二人手と手を取り合い幸せな家族になることを心から望んでおります。本日は誠にありがとうございました」
清海は深々と頭を下げた。
──あなた。拓斗はほんと私を助けてくれた。あの時、拓斗を救ってくれて本当にありがとう──
静流は清海の姿を誇らしく見ている。
──父さん。やっぱり母さんはすごいわ。こんなに強く立派になったんだもん──
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