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そして、月日が流れ私は、17歳になった。今年で受験を控える中、私は勉強に専念しながらも誕生日プレゼントでもらったギターを弾きながら歌っていた時、
「コンコン」と部屋をノックをする音が聞こえた。
「何?」
「椿ちゃん、ちょっとお話ししても大丈夫?」お母さんの声が聞こえた。
「いいけど、、、、、どうしたの?」
お母さんが部屋に入ってきた。
私は、ギターをしまった。
お母さんは、なぜかよそよそしかった。
「あのね、、、椿ちゃん」
「何(笑)そんな言いにくい事なの?」
「これからの事なんだけど」
「ん?うん」
「椿ちゃんもう17歳で受験生でしょ?」
「うん」
「椿ちゃんが歌を歌うことが好きなことはすごく分かるよ。でもねお母さんの気持ちは、歌じゃなくて大学に目を向けて欲しいの」
「えっ?」
私は、思わず声が漏れた。
「もう歌をやめろってこと?」
「そういうことじゃなくて」
「お母さんは、、私にもう歌を歌ってほしくないの?」
「ちがっ」
「私だって大学行くために勉強も頑張ってるのに、、、歌を歌うなっていうの!そんなの嫌よ!」
「違う!歌で食っていくなんて難しいから心配なのよ私は、椿ちゃんにはもっと歌以外にも視野を広げて欲しいの!歌手になる夢もいいけどでも歌以外で」
「もういい!お母さんなんて嫌い!」
「椿!どこにいくの!」
私はスマホを持って家から駆け出した。外は、暗くて寒い
お母さんは、いつも私の夢を応援してくれると思ってた。
誰よりも励ましてくれて歌うことが好きだってことは誰よりも知ってたはずなのにお母さんに歌をやめろなんて言われたことなかったのに
私は、涙を拭って走った。
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