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ブランコに座り夜風に当たりながら考えていた。
(このまま音楽の道を諦めるべき?何年も頑張ってきたのに。。。。これで終わりなの?そんなの嫌、、、でも大学にも行きたいし親の心配もかけたくないでも歌手になっても売れるわけじゃないしどうしたらいいんだろう)
私は、また涙が溢れてきて
暗い公園で私は声を殺して泣いた。
家にも帰れないし「私どうしたらいいんだろ、、、、、、」
「大丈夫?」
帽子を深く被り全身の黒の服ですらりと背の高い女性が立っていた
「あっえっとこれは、、、、、」
「何かあったの?これ使う?」
女性は、バックからハンカチを出してくれた
「ありがとうございます、、、、」
「私でよければ話聞こうか?何か気分が晴れると思うんだけど」
「じゃお言葉に甘えて、、、、」
私は、今日あったことを話した。
昔から歌を歌うのが好きなこと、歌を仕事にしたいけど親に反対されたこと
でも歌が好きだし諦めたくないでも歌で食っていくのは厳しいから
歌を諦めて大学に行って普通の人生を歩むか 大学を諦めて歌に専念して先の見えない人生を歩むか、、、、
お姉さんは、真剣に初めて会ったばかりの私の話を聞いてくれた。
「なるほどね、、、、お母さんの気持ちをわかるしでも夢は諦めたくないよね、、、あなたの話を聞いてると私の小さい頃を見てるみたいでなんだか同情するわ 気持ちは、痛いぐらいよくわかる」
「お姉さんもそうだったんですね、、、、、」
「私も夢があってね。でもまだ高校生で親の手を借りないと生きていけなかったでもねそれでも私は、夢を叶えられたわだからあなたも諦めないで」
「はい、、、、、諦めません!でも、、、まだ不安なんです。自分昔から歌を歌うのが好きで歌を歌っていたけど上手いのかどうかもわからないし、、、、」
「じゃ今から一曲歌って見せてよ」
「そんな私まだ人前で歌ったことないですし!下手かもしれないし!」
「大丈夫!変なんて思わないからあなたの実力を見せてよ」
「わ、わかりました。じゃ一番好きな曲歌います」
「おっ!楽しみ!」
私は、立ち上がってお姉さんの前に立った。
私がずっと好きな曲。「高崎咲の愛の花を歌います」お姉さんは、一瞬驚いた顔を見せたがすぐ真剣な顔になった。
「ららら〜暗い道で二人歩いてゆく。この愛は、冷たすぎて」
暗い公園に私の歌声が響く。
観客は、一人 でも私は、目を瞑って歌う。
「あ〜あなたに会いたい〜今すぐに〜あなたの腕の中へ帰りたい、、、、それが私のしあわせ」
私は、スポットライトを当てた一人の歌手のように大勢のファンの中大きな会場で歌うように感情を込めて歌った。
パチパチパチパチ
お姉さんが、拍手をしてくれた
「すごいわ!こんな歌に感動したの久しぶりよ!まだ女子高生なのに!なんて素敵な歌声なの!」
「そんな、、、ありがとうございます!まだまだですけど褒めてもらえて嬉しいです。」
「あなたは、原石よ!絶対に歌手になれるわ!いや歌手にならなくちゃ!」
すると、お姉さんは、バックの中からチラシを渡してくれた
「来週この事務所でオーディションがあるの。ここに出てみてあなたなら絶対に受かるわ!」
「ありがとうございます!」
チラシの内容は、歌のオーディションだった。
私は、新しいチャンスを掴んだと思った。
いつの間にか時間が23時になっていた。お姉さんとは、その後別れて
私は、急いで家に走った。気持ちは、嬉しさで溢れていた。
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