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第4話 私の魔力
「な、なにこの光は…!」
白い光が私の体から溢れ出ていた。
「シレネ…!あんた魔力隠してたのか…⁉︎」
そうなの⁉︎ いや、本当に隠しているのならシレネの記憶にあるはず。
てことは今、魔法使えるようになったってこと?
するとグリジアは、
「俺の魔力を防ぐとは…これは油断したな。」
そういうとグリジアは手を前に出し、黒い霧を発生させた。
まずい、これは魔力吸い取られるやつだ!
と、とにかく私の魔法で防がないと!
私もグリジアと同じように手を前に出して、私とミモザを囲むシールドを作ろうと念じた。
オタク時代の私は魔法は想像力が大切って、アニメで見た。
想像…想像…!お願い…!
私の中の体温が手に集中して輝き始めた。
考えてる暇はない!出ろ!私の魔法で、こい!
すると手から白い光が溢れ期待通り、いや、それ以上のシールドが作られた。
私とミモザから5mほど離れたところまでシールドが作られた。
でも出来たことがとにかく嬉しかった。
しかし、グリジアは
「そんなシールド破ってやるよ!」
そういうと魔法で鋭利な物質を作って私たちに飛んできた。
きっと大丈夫…!そう思い魔力を込めた。
鋭利な物質が私のより輝くシールドに突き刺さった。
想像より防いでくれて、これならグリジアに対抗できると思った。
しかし…
「え…?私のシールドが…?」
シールドにヒビが入り始め、私が呆気に取られていると、
シールドが音を立てて割れ、鋭利な物質が私に向かって飛んできた。
「危ない!!」
ミモザが私を抱きながら横に倒れ、頬に軽い痛みを感じた。
慌てて頬を触れてみると赤い血が流れ出ていた。
もし、あとほんの少し遅れてたら私の顔に刺さっていた。
それと同時に全身の血の気が引いていくのを感じた。
再び恐怖が蘇る。やっぱり私たちが挑む相手ではない。
「ミモザ…私にできることはもう…。」
今の私には何もできない…そう言うとミモザは笑って
「シレネのおかげでここまで生きのびたんだ。十分だよ。」
ミモザの笑顔を見て、とても安心した。私を信頼してくれた人。
…やっぱりここで死ぬわけにはいかないよね。
そう思い、必死に考えた。次に攻撃が来る前に次の対策を見つけ出さないと死ぬ。
何か…何かないか…!
相手を倒すのはもう無理、ここから逃げることはほとんど不可能。
グリジアの魔力で作られたバリアが邪魔してるから…。
…いや、私ならあのバリア壊せるかも…?
今までの戦いを振り返ると、グリジアの魔法と私の魔法はある程度やりあえていた。
だったらその可能性に賭けるしかない…!
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