くも

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どこまでも青い空に浮かぶ雲を 右手でつかんだ 口の中に入れてみた なんの味もしなかった それでも何度も何度も つかんでは頬張った どうして味はしないのだろう つかんでなんていないのに つかんだことにしたいのだろう 食べたいと思っても食べられない こうしたいと思ってもできない やりたいことと違うことして 時が過ぎるのを 待つ それで 本当に いいのだろうか
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