女性からの復讐(2)

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女性からの復讐(2)

 その日、産婦人科医の行為を見てから自分の部屋に帰った響子はなにやらすっきりせず、すっかり濡れている自分の秘部をもてあまして、シルクのネグリジェの前をはだけ、下着の中に指を這わせました。  そっと乳首を転がしながら、クリトリスを触ると、そこは思った通り、産婦人科医が頂点に達する姿をみたことで奥から出た愛液で十分に潤っていました。 『きっと今日子さんのほうが、純粋なんだわ。私、あの事件があった時にクリトリスに触れられた小学生の頃から自分でこんなことしていて・・・恥ずかしいわ。』  自分でするので加減はよくわかっていて、すぐに頂点まで達し、身体を震わせた響子は、どうしても気になって、今日子の部屋を訪ねました。  深夜の訪問に驚いて扉を開けた今日子に、響子は真っ赤な顔をして聞きました。 「夜にごめんなさいね。あの、今日の事なんですけれど。  産婦人科の先生が頂点に達したでしょう?私ね、どうしても我慢できなくて、自慰をして達してしまったの。笹森さんは達したことがあるのか気になっちゃって。」 「それ・・って。西園寺さんがご自身で慰めていらっしゃるって言う事ですの?私も、恥ずかしながら自慰を試みたことはあるんですけれど、どうもうまくいかなくてまだ達したことはありませんの。」  今日子は余りの意外さに驚いてはいましたが、響子も大人の身体なのです。   思いやりを持って言いました。 「でも西園寺さん。おかしくとも何ともなくてよ。私は、どうも自分ではうまくいかないのですけれど、姉の明日香はよくお布団の中でしているわ。息遣いでどうしてもわかってしまうもの。ちゃんと達しているのも分かるわ。」 「軽蔑しないでいてくださるのね。」 「えぇ。もちろん。もう大人の身体なのですもの。そう言う事があっても不自然ではありませんわ。  西園寺さんこそ、私の不器用さにあきれないで下さいます?」 「そんな、もちろんですわ。きっと上手くいく日がくるわよ。それに、もしかしたら笹森さんは旦那様になる人にお任せするのかもしれないもの。」 「ふふっ。旦那様ねぇ。私にはご縁がないかもしれないわ。でもね、今日は正直言って、私、大分濡れてはいましたのよ。さっきシャワーを浴びて下着をかえましたわ。  でも、このことが終ったらしばらくは性については考えないでいようかと思いますの。  私、もうね、前を向いて歩こうと思うの。その為に事実をはっきりさせて学校に戻ったのだし。この3日間が終ったら一緒に勉強を頑張りましょう。理子ちゃんとも遊びながら。ね。  西園寺さんは、せっかく処女膜が再生しているのだから、理子ちゃんのお父様になる方に優しく破ってもらうのが良いと思うわ。  それまでは自分で。ね。きっとクラスにだって、同じ様にしているクラスメイトがいるはずよ。でも、自分の身体の秘密ですもの。誰にも言う事ではないですものね。」 「そうよね。自分の秘密だってあってもいいはずよね。  さぁ、明日は、もう一つの睾丸を潰すのね。早く寝ましょうね。」 「「おやすみなさい。」」  二人は同じ秘密を抱えながら、その日は早く眠り翌日に備えました。  復讐の2日目。  ゆっくりと朝食をとり、再び手術室に来た二人の「きょうこ」。  正臣の身体には、きちんと毛布がかけられて、手術室の中は凍えないように適温に保たれていました。  そして、栄養の天敵で繋がれている正臣に二人は挨拶をしました。 「「おはよう。正臣さん。」」  正臣はビクッとして起き上がると、 「ヒイッ」  と、声をあげました。  産婦人科の先生が、 『今日は仰向けのままで、正臣さんには睾丸を潰すための器具を見せながら、恐怖を味合わせながら潰したら効果的よ。男としての尊厳は陰茎よりも睾丸ですからね。十分に怖がらせてやりなさい。』  と、教えてくれましたので、 「正臣君。今日はね、昨日みたい位にだまし討ちみたいなことはしないわ。 あなたの二つ目の睾丸がつぶれるのを見せてあげるわね。」  響子はそう言いながら手術用のライトを正臣の上にのばしました。  ライトには毛布が剝がされた正臣の縛られた裸体が写っています。   「ほら。昨日はね、これで潰したの。」  そういうと、睾丸を潰した平べったいペンチを正臣に見せました。  正臣は恐怖に見開いた眼で、 「もう、もうやめてくれ。本当に悪かったと思っている。俺は誰も妊娠させていない。」 「何を言っているのよ。コンドームもしないでレイプしたくせに。妊娠しなかったのは、西園寺家の産婦人科の先生のおかげよ。」  今日子は怒って、正臣の昨日潰れた方の陰嚢をペしんと叩きました。 「ぎゃぁ」  昨日の傷はまだ痛むらしく、正臣は悲鳴を上げました。 「まぁまぁ。今日、もう一つの睾丸を潰したら、二度と役に立たない体になるんですもの。もう一度勃起してみたい?」  響子が美しい顔でにっこり笑うとすごみがありました。 「もういいよ。早くやってくれ。」  正臣はヒイヒイ泣きながら響子に懇願しました。 「そう。嫌なんだったら、勃起してみましょうね。」  今日子は昨日挿した栄養補給の点滴の途中に、産婦人科医から渡されていた催淫剤を注入しました。 「じゃ、今日は私の胸でも見る?」  響子と今日子は、他の友達には言えない秘密を共有していたので、二人きりの時には裸になっても気にしませんでした。  今日子は上半身を露にすると正臣の顔の上にかぶさりました。  今日子の響子よりも丸っこい豊満な胸が正臣の視界に入ると、催淫剤のせいか、それとも男の(さが)かはわからないが、陰茎はすぐに勃起し始めました。  響子もパウダーを付けた手術用の手袋で昨日教わった通りに男性器を弄ぶと、正臣の陰茎はたちまちそそり立りました。 「男って・・・変な生き物ねぇ。」 「さぁ、正臣君。行くわよ。ほら。今日は良く見て。」  冷たいペンチを睾丸に当てると、それまで勃起していた陰茎がぐにゃりと倒れました。  その様子を見て、ふたりの「きょうこ」は小さく笑い声をあげました。 「やっぱり見てると怖いのねぇ。」 「じゃ、いくわよ。・・えい。」  響子が器具に力を入れると、ちょっと場所がずれていたらしく、グリンと、陰嚢の中の睾丸がずれてしまいました。それでも陰嚢を挟まれたことで十分に痛かったらしく 「ギャァッ」  と、正臣は声をあげました。 「あら、ごめんなさいね。今日子さんごめんなさい。ちょっと手伝って。」 「えぇ。ほら、陰嚢をしっかり乗せて。ずれないようにまっすぐにね。」 「はい。いいわ。今度こそ。行くわよ・・・えい!」 『ブチッ』 『ヴッ』 「やったわ。良い音だったからきっとつぶれたわよね。」  昨日と同じように、正臣は嘔吐しながら陰茎から血を噴出させました。  噴き出る血を見て響子は嬉しそうに言いました。  みると正臣は吐物を口から垂らしながら白目を剥いて気絶しているではないですか。 「あ、いけない。強心剤のませるの忘れちゃった。」 「先生。ごめんなさい。早く来てくださる。」 「上手くいきましたか?」 「ごめんなさい。潰せたんだけど強心剤のませるの忘れちゃって。」  産婦人科医は白目を剥いて吐物を口から垂れながしている正臣を見て、急いで医療用バッグの中から強心剤を点滴の中に注入し、脈を確認しました。  一度ものすごく弱くなっていた脈はようやく強く触れはじめました。  産婦人科医は近くにあった酸素マスクを正臣につけると言いました。 「お嬢様方。気を付けてくださいよ。命はそのまま返すと言う事になっているんですからね。」 「ごめんなさいね。明日、陰茎を切る前には元気になっていてもらわないと困るから。今日はこの辺にしておくわね。」  診察室兼手術室を出て行く若い二人を、産婦人科医は黙って見送りました。 「あ~あ。こんなになっちゃって。明日は、なるべく血が出ないように切らないといけないからねぇ。どんなふうにしようかな。失血死は怖いものねぇ。」  産婦人科医は、拷問の本を片手に、正臣の経過観察をして、その日の午後を手術室兼、診察室で過ごしたのでした。  手術室兼診察室から出た二人は、それぞれの部屋でシャワーを浴びてすっきりとしてからお夕飯まではそれぞれの部屋で過ごされました。  何をして過ごされたのかはご想像にお任せします。  その日の夕食の時には、明日ですべての復讐が終わりを告げることで二人とも上機嫌でした。  西園寺財閥の当主であるお父様だけは複雑な面持ちではありましたが、お母様と響子さま、笹森今日子もにこやかな面持ちでした。
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