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女性からの復讐(3)
復讐の3日目。
昨日と同じようにゆっくりと朝食をとり、再び手術室に来たふたりの「きょうこ」。
正臣の身体には、昨日と同じようにきちんと毛布がかけられて、手術室の中は凍えないように適温に保たれていました。
その日はふたりの「きょうこ」が来る前に正臣は目を覚ましておりました。
「「おはよう」」
「おはようございます。」
正臣は敬語で答えた。
「あら、今朝は丁寧ですのね。でも、今日の予定は変えませんわよ。」
「榊原健斗は陰茎は残したじゃないですか?なんで僕だけ陰茎まで?」
「健斗君のは陰茎って言うよりおちんちんよねぇ。あなたは垂れ下がっていても大きいんですもの。気持ち悪いわ。」
手術後の健斗の下半身を見ている今日子が言いました。
「あら、そうなの?やっぱり小学生のうちに去勢すると陰茎は育たなくなるの?」
「それに関しては私の方からご説明しますわ。」
「あ、先生。おはようございます。」
「健斗さんは第二次性徴が始まるかどうかの時に去勢されてしまったので、陰茎も育たなかったのですよ。でも、正臣さんはもう大人の身体ですからねぇ。お嬢様たちがこんなものは見たくないというのですから切断は免れませんのですよ。」
「くっそ・・・・このくされ〇んこが!」
「あらあら、一瞬だけでしたわね。お行儀が良いのは。」
「先生、今日はご一緒してくださるんですわよね。」
「えぇ。お嬢様方だけですと、失血死の可能性がありますからね。」
「おい!さすがに麻酔してくれるんだよな。」
「いいえ、苦しんでいただきますわ。今日は私がついているから大丈夫ですよ。薬の管理も、必要があれば輸血もしっかりしますからね。」
「先生。さぁ、始めましょう。私達も早く終わりにして、理子と一緒にすごしてやりたいのですわ。」
「わかりました。では、今日の術式をご説明しますわね。
まず、止血の為に陰茎の根元を強く締めますね。強すぎても大丈夫ですよ。壊死してもどちらにしても無くなる部位ですからね。」
「では、笹森さん、おさきにどうぞ。」
「ありがとう。先生。どれで縛れば?」
手術台の横の器具置き場には様々な紐状態の物が置いてあります。
昨日、正臣の様子を見ながら産婦人科医が準備した物でした。
普通のビニール紐。
布の紐。
内側に針のように細い突起のついた紐。
結束バンド
先生用であろう、メスと手術用っぽい糸と針。
「紐の方でどれでも好きなもので。でも血が止まらないと意味がないのできつめにお願いしますね。切っている途中で失血が酷いようでしたら輸血しますし、ずっと目が覚めているように量を調整して強心剤はずっと投与しておきますからね。」
「まずは笹森さんからどうぞ。」
陰嚢を潰した時と同じように響子が言いました。
「わかりました。わたし、正臣君にレイプされたとき、身を剥がされるような痛みを感じましたわ。膣の中を爪で引っかかれたんですもの。痛みの種類で言いますとこの中では針ですわね。
私はこの針のついた紐でまずは縛りますわね。」
産婦人科医は言いました。
「えぇ。分かりました。ただ、それは痛みを強く与える意味合いの物で、あまり止血には役に立ちませんけれどね。まぁ、響子お嬢様もいらっしゃることですし、それでよろしいかと。」
「では。」
「や・・やめろう!」
今日も、昨日と同じように、局部が自分で見えるようにそして今日は本格的に切断した後、縫う必要があるので手術用のライトは正臣の上にある。
今日子は、内側に針のように細い突起のついた2cm程の幅のある紐を正臣のぐにゃりとした陰茎に撒き始めた。
巻きやすいように、響子は陰茎を指でつまみあげるように持ち上げて手伝ってくれました。
「ありがとう。西園寺さん。」
「いいのよ。笹森さん。」
今日子はまず、一つ目の突起を陰茎に刺した。
「ぎゃ・・いっ・・痛・・」
そうして、ぐるりと一周したところで両端についていた細い紐まで巻き付けると、ギュッと一遍にひもを締めました。
そのとたん、中に入っていた針状の突起が陰茎の根元をぐるりと刺しました。
縛らなくても刺さった針によって紐はほどける事はありませんでした。
「ヴォ・・ォ」
腰をビクンとあげ痛みに耐える正臣を見て、ふたりの「きょうこ」は顔を見合わせて、微笑みました。
どんなに痛んでも正臣は気を失うことはできません。
次に響子が
「では、私、これにしようかしら。」
と、結束バンドを手にした。
「先生。これ、使い方がわかりませんわ。」
「あぁ、ここにバンドの先端を入れて、引っ張るんですのよ。でも・・」
産婦人科医が説明している最中に響子はいきなり結束バンドを目いっぱい絞り込んだ。
「ギャァ・・ッァッァ」
「あぁ、でも・・絞り込み過ぎると千切れてしまうかも。といいかけましたのに。」
「ごめんなさい。どうしましょう。だいぶ食い込んでしまったわ。皮が切れてしまったかしら。」
「もう、そのまま切っちゃいましょうか。あ、結束バンドではないですよ。
これを使って。」
輪の横にねじがついている器具を渡されました。輪は二重になっていてねじを締めると内側が中に入って行く仕掛けの様です。
「その結束バンドより先の方で切ってくださいね。その輪を結束バンドの上にあてて、まずは丁度閉まるところまでねじを締めてくださいね。
そこからは少しずつ締めてください。血が固まる薬も局所で入れますからゆっくり締めれば出血が少なくて済みますからね。」
「ウッゥッゥッゥ・・・」
痛みに気絶することもできない正臣は、泣きながら呻いています。
二人の「きょうこ」は、どのくらい食い込んだかを確認しながら陰茎にはめた器具を締めていく。
半分ほど食い込んだあたりで急に出血が多くなりました。
「あぁ、ご心配なく。中まではさっきの紐では止血できませんからね。
陰茎背動脈が切れたんでしょう。大丈夫。部分的に凝結剤を入れてあげますからすぐに止まりますよ。全部切ったら私が血管の結紮をして、他の部位に凝固剤が流れないようにしますからね。」
二人の「きょうこ」はこの儀式に没頭しすぎて、先生の言う事もあまり聞こえていませんでした。
この忌まわしい儀式が終って、復讐に終わりを告げれば、自分たちは日常に戻って、学園生活を楽しみながら理子を育てていくのです。
ほとんどの陰茎がちぎれ、あと数ミリになった所で先生が声をかけました。
「さぁ、後は思いきって力を入れてください。痛みが長引きすぎて、正臣の気がふれそうですので。」
二人の「きょうこ」は一気にねじの力を入れた。
『ぼとり』
正臣の臀部の下に部様にちぎれた陰茎が落ちた。
「やったわ。」
「やりましたね。」
「さぁ、お嬢様方。ちょっとどいてくださいませ。」
産婦人科の先生はいつの間にか術着を着て、二人が巻いた紐も外して、結紮用の糸で、陰茎の千切れた血管を縫合し始めた。
血管の縫合が終ると、残った陰茎の根元を確認しながら一本の管をととおして千切れた個所を縫い始めた。
「先生?その管は?」
「尿管ですよ。膀胱とつながっているこの分を開けておかないとおしっこができないじゃないですか。」
「ふふっ。そうか。健斗君よりも可哀そうかもしれないわね。もう、一生立っておしっこすることができないのね。
でも、今って洋式だからほとんどの男子が座ってするのでしょう?
そういう意味ではよかったわねぇ。」
正臣の気がふれそうになった時点で、産婦人科医は麻酔薬を注射しておりましたのでそれに対する返答はありませんでした。
二人の「きょうこ」は先生に
「後はよろしくお願いします。あ、落としたものも一緒に返してあげてくださいね。一応本人の持ち物ですもの。」
と、言い残して、手術室と化している部屋を出ました。
その後、産婦人科医は、正臣の下半身を綺麗に縫い合わせ、父親の外科医の牧医師からも苦情が来ないように処置をしました。
それから自分が選んだ拷問用の器具を洗い、自分の趣味の鞄にしまいました。勿論、その鞄には正臣の睾丸を潰したペンチも入っていました。
「ふう。私の役目は、後はお嬢様方のご出産の時かしらねぇ。」
そう言いながら陰茎の根元部分が少し膨らんで残った、中途半端な下半身になった牧正臣を鎮静剤でしっかりと眠らせると、牧家に電話を架けて、全て終わったので、連れに来てほしい。と連絡をいたしました。
牧正臣は、それ以来、見かけなくなりました。
きっと、牧家の持つどこか遠くの別荘にでも行き、静養させられている事でしょう。
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