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西園寺 響子ができるまで(小学校編)
※真理の回想
響子お嬢様は小学校から大学まで一貫校の『大和学園』にご入学になりました。
同じクラスには榊原 健斗君もいました。
真理は幼稚園でのあの、榊原家に行った時の出来事が頭に残っていて、響子お嬢様と榊原 健斗君がなるべく一緒にならないように気を配りましたが、幼稚園とは違い、真理が学校について行く事はできませんでしたので、お風呂に入る時に響子お嬢様に、自分の身を守るための教育をしましょう。と、心に決めたのでした。
一年生の頃はまだそんなに心配はありませんでしたが、元々海外の血が入っている響子お嬢様はお身体の成長も早く、小学校3年生になる事には身長もぐっと伸びてきて、ウエストの括れも目立ち、まだお胸こそ大きくは出てはいらっしゃらない物の、そろそろ、きちんとご自身の大切さを教える時が来たと、真理は思ったのです。
3年生の夏休みに入ろうとする頃、響子お嬢様の胸が微かに膨らみ始め、下着だけでは乳首も目立つようになってきましたので、真理は、響子お嬢様の為にデパートに連絡して、ブラジャーを用意しようと、外商に来るように呼ぼうといたしました。
でも、響子お嬢様はデパートの外商に、下着の事を知られるのは恥ずかしいと仰いますので、響子お嬢様の事をあまり知らない、いつも使うのとは違うデパートまで一緒にお出かけして、響子お嬢様の初めてのブラジャーを購入いたしました。
初めてですし、まだそれほど、お胸も大きくはございませんので、スポーツタイプのブラジャーと、それとおそろいのショーツ、キャミソールを3組ほど購入いたしました。
ブラジャーをつける時にはブラジャーが透けない様にキャミソールを使用するようアドバイスも致しました。
これで、学校でもブラジャーが透けてお恥ずかしい思いをすることはないと思われます。
その日に、いつも通り一緒にお風呂に入りながら響子お嬢様と、大切な宝箱のお話をいたしました。
「響子お嬢様。幼稚園の時の宝箱のお話、覚えていらっしゃいますか?」
「えぇ。覚えていてよ。でもそれって〇ァギナって言うのよね。男子の陰茎が〇ァギナに入って射精をすると赤ちゃんができる事があるって教室で教わったわ。」
「え?もうそんな教育が。何も存じませんでした。響子お嬢様、それで先生は他には何を?」
「私たちの身体はまだまだ未熟だけれど、女子は生理があれば子供ができる可能性はあるし、男子の精通があって、〇ァギナに陰茎が入って射精をするような行為をすれば小学生でも赤ちゃんができてしまうって聞いたわ。海外では実際にそう言うお話もあるんですって。
でもね、小学生の身体では赤ちゃんを産む事は大変なことだし、そう言う事にならない様に先に学校の授業で教えるんですよって言われたのよ。」
「き・・響子お嬢様は、まさか。。」
「真理さんが教えてくれたでしょ?大きくなって大好きな王子様が現れたら初めてその方が響子お嬢様のお股を見たり触ったりできるのですよ。って。正しい名前を教わったからって、大切な場所には変わりないもの。私は真理さんに教わった通りに自分でお風呂でそっと洗う時とおトイレで拭く時以外はむやみに〇ァギナには触らないし、胸にも触らないわよ。もちろん、他の人のもね。」
響子お嬢様はいつしか、ご自身の事を「私」と言うようになり、性器の正しい名前も教わっていましたが、お小さい頃に真理が教えたことをしっかりと守ってくださっているのでした。
さて、更に年を一年重ねた4年生の夏休みに響子お嬢様は初潮をお迎えになりました。
お父様もお母様も大層お喜びになり、少々お恥ずかしそうな響子さまにおめでとうをおっしゃいました。そして、昔ながらのお赤飯を炊いてお祝いをしました。
その日を境に、響子お嬢様は真理とはお風呂に入ってくださらなくなりましたので、真理は本館の他のお手伝いさん達と同じバスルームでお風呂に入るようになりました。
もう響子お嬢様の乳母として、必要がないのではないかと、従兄弟である響子さまのお母様の響さんにお尋ねしましたが、これまでと変わらずに、響子お嬢様を見守って、相談相手になってほしいと言われました。
そして、響子お嬢様のお部屋がこれまでよりも広い勉強部屋と寝室を兼ねたお部屋に変わる機会に、真理もバストイレ付きのお部屋を与えられたのでした。
※響子の回想
私は4年生で初潮を迎えました。
クラスの中では早い方でしたけれど、手当の方法は真理さんが教えてくれていたので、慌てる事はありませんでした。
身長はクラスの誰よりも高く、胸も大分出てきてもう、スポーツブラでは心もとないので、ふつうのブラジャーを、きちんとサイズを図ってもらって、半年ごとにサイズアップしています。
今は、私は誰にも意地悪なんてしていません。
卒園の頃に決めた通り、良い子になっています。
真理さんの事も、小さい頃は心の中では呼び捨てにしていたけれど、今ではおばさまだと言う事もしっかりわかっているので、心の中でも真理さんと呼ぶようにしているのです。
私の通っている『大和学園』は、小学部の4年生からは何かの部活動には入らなければいけません。
西園寺家の娘としてあまり成績が悪いというのも好ましくないと思うので、お勉強も一生懸命致しました。
部活動は、昔から走ることが好きだったので、5年生まで陸上部に入っていたのですけれど、胸が大きくなりすぎて、走るのにとても邪魔だし、走って胸が揺れるととても痛いのです。
それに私が走るところを男子がじっと見つめるようになりました。
私の胸が揺れている所を見て、こそこそと話しています。
私は胸が大きいのがとても嫌でした。
真理さんにそのことを相談すると、『胸は発達している途中だから強く揺れたりすると痛むんですよ。それに大きくなりたくても胸が小さいままの人もいるのですし、女性らしさと言う点では、大きなお胸は素晴らしいものですよ。』と、言ってくれました。
私は、陸上部をやめて、華道部に入りました。
お着物だと、胸が大きくてもあまり目立たないし、揺れて痛むこともないからです。
陸上部には幼馴染の、榊原 健斗さんもいましたので、なぜやめたのかをしつこく聞かれました。
「胸の事?」
などと、平気で聞いてくる、まだまだちゃんとした大人とも言えない物言いは小学生の私達には当たり前のようなことでした。
健斗さんは昔からの、あの幼稚園の頃の、裸に興味があったまま大きくなったような、私から見るとやんちゃ坊主のままでした。
それが私の気を緩めてしまったのでしょう。
あのようなことになるなんて。
陸上部をやめて、半年ほど経った、5年生の終業式の日。健斗さんが家に遊びに来ないか?と誘ってきました。
陸上部のみんなで、私のお別れ会をしてくれるというのです。
健斗さんの家で。
たしかにお父様がお医者様をしている健斗さんの家は広いし、お手伝いさんもいて、パーティーも頻繁に開かれているようでした。
今回は私の為にパーティーを開いてくれるというのです。
私は真理さんに言って、健斗さんの家まで送ってもらう事にしました。
他の陸上部の人もいるとのことだったので、真理さんには帰りに迎えに来てもらう事にして一度帰ってもらいました。
真理さんを帰して、健斗さんの家に御呼ばれのお礼の花束を持ってチャイムを鳴らしました。
「いらっしゃい。」
出てきたのは健斗さんでした。
「あの、これ、今日のお礼にお持ちしましたの。」
花束をお手伝いさんに渡そうと思い、見渡しましたが、お家の中はしんとしています。
「あぁ、みんな少し遅れてくるんだって。お手伝いさん達は今買い物にいているんだ。とりあえず、僕の部屋においでよ。」
あぁ、この時に、健斗さんも男性なのだと考えられれば。
でも、幼稚園のときのように騙されて裸になることはないでしょうし、健斗さんよりも身長が高かった私は、何かあっても自分が勝てるだろうと思い、うかつにも健斗さんのお部屋に行ってしまったのです。
「これ、みんなが来るまでどうぞ。」
「なぁに?ハーブティーかしら?不思議な香りね。」
「最近、お母様が凝っているんだよ。飲んで後で感想をきかせてよ。」
そう言われましたので、私はその不思議な香りのお茶を半分ほど頂きましたけれど、眠くなってしまいました。
『あら、どうしましょう。お呼ばれした先で眠くなるなんて。』
そう思った時には私はもう眠ってしまっていたようです。
ふ・・・と、目が覚めると、なんだか身体がすうすうします。
ベッドに寝かされている様なのですが、手が動きません。足も動かないのです。
「おきた?」
健斗さんが私に聞きました。
「ごめんなさい。眠ってしまったのね。皆の所に行かなければ・・」
「大丈夫だよ。今日は誰も来ないんだ。お手伝いさん達もみんなお休みだよ。」
「え?どういうことなの?」
「こういうことさ。」
健斗さんはいきなり私の胸を掴みました。
いきなり掴まれたのと、その感触が裸の胸だったので思わず息を飲みました。
「い・・痛いわ。離して、何をするのよ。」
「いいことだよ。もしかしたら僕と響子さんの赤ちゃんができるかもしれないね。」
その言葉を聞いて、私は初めて、健斗さんに裏切られたことを知りました。
まだ小学生だからと、うかつに男性の部屋に入った私が悪かったのです。
健斗さんは今度は唇で私の乳首に吸い付きます。
初めての感触に気持ちが悪いと思いました。
「心配しないで。僕はお手伝いさんで十分に練習しているからね。もちろん、学校で教わったようにコンドームをしたさ。でも、処女の人とは生でしてきたんだ。6年生の女子とはね。響子さんとは生でしたいんだよね。」
健斗さんの言っている生っていうのは避妊具をつけない事だとすぐにわかりました。
健斗さんは私の乳首を舌で転がします。私は最初に思った気持ち悪さとは違って、自分の意志とは反対になんだか〇ァギナの辺りがむずむずしてきました。
足を閉じようとしましたが、手も足もベッドに縛られているようで動かすことができないのです。
私はこれから起こることを想像して、思わず涙をこぼしながらお願いをしました。
「ねぇ、健斗さん。やめて頂戴。いまだったら誰にも言わないわ。」
「響子さん。幼稚園の時のこと、真理さんに言っただろう。あの後、真理さんからうちの親に電話が来て、僕は随分叱られたんだよ。だから、君の『誰にも言わない』は信じないよ。それにさ、同じクラスの小便臭い女子と違って、響子さんは魅力的すぎるんだ。もう我慢できないんだよ。
ほら、胸をそっと刺激したらと〇ァギナが濡れて来たよ。すっかり大人の身体じゃないか。」
そういうと、健斗さんは私のヴァギナに指を入れました。外側はいつも綺麗に洗っていますけれど、生理の手当てもいつもナプキンだったので、〇ァギナに何かが入ってくるなんて初めてです。
驚いて思わず
「痛い!やめて!」
と叫びました。
「もう、毛も生えているんだね。」
健斗さんはいつの間にか、私の下半身の方に顔をずらせて〇ァギナを覗きながら指で広げ始めました。
「いやっいやよ!やめてぇ!」
自分でも見た事の無い場所を見られる恥かしさに、逃れようと暴れるのですが、お尻が跳ねるばかりです。
足首や手首が痛くなってきました。
「さぁ、静かにして、手や足に傷がついたら、今日の事がばれちゃうよ。ベッドに固定して縛ってあるからね。」
私は傷ができて真理さんに今日の事を聞かれたら、もう、どうしようかと言う思いだけになりました。
『クチュッ・・クチョ・・』
私の〇ァギナがいやらしい音を立てています。健斗さんが胸に舌を這わせながら、〇ァギナを指でかき回しているのです。
〇ァギナの上の方を健斗さんが触った時に身体がピクンと跳ねてしまいました。
「ここはね、〇リトリスっていうんだ。敏感だね。もう、随分濡れたから入れるよ。あぁ、入れる前に僕の陰茎を見るかい?もうね、おちんちんなんて呼ばせないよ。」
私は目を閉じて、いやいやをするように首を横に振りましたが、健斗さんは私の目の前に恐ろしい形をした陰茎を持ってきて、目を開くように言いました。
幼稚園のときにみたあの、かわいいおちんちんではありませんでした。私はあのおちんちんがそのままの形で固くなるだけだと思っていたのに。学校ではそこまでは教えてくれませんでした。
陰茎はおちんちんよりもはるかに太く、上に反り返り、血管が浮いて先端がくびれています。そして、そこから透明の汁が出ていました。
「僕も興奮して、響子さんと同じように濡れてしまったよ。」
「いやぁ!そんなのはいらないわよ。」
「女性の身体にはこれが入るようになってるんだから大丈夫だよ。初めての人は少し痛いけどね。でも、そっとするよ。響子さんの初めてだもんね。
おっと、そのまえに、お手伝いさんにばれないように、タオル敷かなきゃね。」
健斗さんは随分と手慣れた感じだったわ。
私のお尻の下にバスタオルを二つ折りにして敷いたのよ。
そして、私の少しお尻を浮かせるように自分の枕をその下に入れたわ。
そして、私の脚の間に入ると〇ァギナに陰茎を入れて来たわ。
途中で、酷く痛かったけれど、健斗さんは止めることなく押し進んだわ。
「ヒッ・無理よぉ・・痛い・・痛いわ・・やめて。お願い。」
泣きながらお願いしても、私の腰の括れを持ったまま、黙って大分押し進んでから、健斗さんはようやく止まってくれたわ。
「ふぅ。大人のお手伝いさん達よりずっときついね。それもそうか。響子さんだって、身体は大きいけどまだ小学生だものね。6年生の女子よりもきつかったかも。
さぁ、動くよ。」
「いやよぉ、もう、抜いてぇ。痛いのよ。」
「ここまで来てやめられないさ。」
健斗さんはそう言うと、陰茎を〇ァギナの奥まで入れたままリズミカルに動き始めたのよ。
私は痛みもあったし、このまま射精されてしまったら赤ちゃんができるかもしれないと思って、逃げようと思ったけれど、その時には健斗さんが私の腕を上から押さえつけていて、もう動けなかったわ。
私よりも小さいと思っていたのに、力があるの。縛られていたし、もし、縛られていなくてもきっと振りほどけなかったわ。
男子の力と言うのは想像できなかったのよ。
健斗さんが動くリズムに合わせて泣いていたわ。
「痛・・痛い・・痛・・や・・やめ・・あぁぅ・・真理さん・・助け・・て・・」
私はただただ涙を流しながら痛みに耐えたわ。永遠に終わらないのかと終わった頃、健斗さんが呻いたの。
「うぅう。いく・・いくよ・・・」
そう叫ぶと、ビクビクッと体を震わせ、私の上にドサッとかぶさってきました。私は、痛むヴァギナの中に熱い何かが出るのを感じたわ。
『あぁ、これが射精なのかしら・・どうしよう。どうしよう。』
健斗さんははぁはぁと荒い息を吐きながら、陰茎を抜いて起き上がると私の足の間を除いたわ。そしてインスタントカメラで写真を撮られてしまったわ。
そうやって私のヴァギナを見て
「へへっ、僕も処女は去年の6年生以来だったから緊張したなぁ。このバスタオル、血がついちゃってるから持って帰ってね。家で色々聞かれるの面倒だから。」
そういいながら、ようやく、私の手足の拘束を解いてくれました。
私は〇ァギナの痛みで体を動かすことが難しかったのですが、早くこの部屋を出なければと思い、何とか手をついて体を起こし、下着を探しました。
その時にお尻の下のバスタオルが血まみれなのに驚きました。
こんなに血が出るなんて。痛かったはずよ。
身体を起こしてあまりの流血の多さに呆然としていると、その血まみれのバスタオルの上にヴァギナから血が混じったどろりと白く白濁した物が出てきました。
『これが精子なのかしら。でも、こんなに出てきたんだからきっと、大丈夫よね。』
『あぁ、もう、私、処女ではないのね。小学生なのに。王子様も現れていないのに。』
健斗さんの勉強机の上に畳まれていた下着をつける時に鋏を勝手に借りて、バスタオルをナプキンと同じ大きさに切り、〇ァギナとの間に挟んだわ。
血の付いたバスタオルはお花を入れてきた紙袋に入れて持ち帰ったわ。
「響子さん。今度こそ、秘密にしないと、今日の事、僕が今度は皆に話しちゃうからね。ほら。寝ている時の裸の今日子さんと、僕との行為が終った後の血まみれのお股の写真も撮ったんだから。」
部屋を出ようとする私に、健斗さんはニヤニヤしながら言葉をかけたわ。
「嘘つき。卑怯者。」
陸上部のみなと楽しい時間を過ごすつもりだったのに、こんなことになってしまって、健斗さんの裏切りを許せなかったけれど、この日の事はまだまだこれからの私を苦しめることになるのです。
その後、すぐに真理さんに迎えに来てくれるよう連絡をしました。
時計を見ると健斗君の家に来てから3時間が経っていました。
幸い、洋服などは汚れもありませんし、〇ァギナからどれだけ出血するかもわからないのでそちらは心配でしたが、今の所、バスタオルの厚みで間に合っているようです。
「響子さん、じゃぁ、また・・ね。」
「二度とこないわ。皆に言いたかったら言えばいいわ。誰も信じないわよ。あなたの言う事なんて。」
「まぁ、ね。僕も何人か6年生を妊娠させちゃって、これ以上お父様のお世話にもなれないし。おとなしくしているよ。」
真理さんが到着する前に、私は泣き顔がばれないように健斗君の家の洗面所で顔を洗いました。手首と足首がヒリヒリしたので傷を確認したら軽く擦れていたので、長袖とソックスでそこも隠したのよ。
ようやく真理さんが迎えに来てくれたわ。
「たのしかったですか?これで華道部に専念できますね。」
そんなふうに暢気に言う真理さんにも、今日は何も答える事が出来ませんでした。もう、私は疲弊しきっていました。身体を傷つけられ、心も傷つけられ、それでも、一度だけだし、あんなに精子が外に出てきたんだから・・・と、妊娠の可能性だけは自分の中で必死に否定していたの。
真理さんは無口な私を心配したように
「何かありましたか?まさか?健斗さんが何かされましたか?」
と、鋭く聞いてきたわ。
「ま・・まさか。ちょっとみんなと騒ぎすぎて疲れただけよ。」
無理にも明るく笑って、その日は何とか過ごしたわ。
家に帰ると、食事は食べ過ぎたから要らないと言って、夕食を断り、バスルームで、体中をごしごしと洗ったの。
まだ足の間に何か入っているような変な感じがしていたわ。
ヴァギナからはまだ少しだけだけれど出血していたので、ナプキンを当てて手当をしたわ。
あぁ、この日、すぐに真理さんに正直に言っていたら、あのような事にはならなかったのに。
小学生の私には妊娠を回避する方法があることなと知る由もなく、黙っている事しかできなかったの。
5年生から6年生になる春休みは心も塞ぎがちであまり家から出ずに6年生の予習をしていたわ。
6年生になって、6月になった頃、私はどうもこのところの生理不順が心配になって来たわ。
初潮が来て、それから半年もすると私の生理はとても規則的になって毎月きちんと来ていたのに。健斗さんとの行為の後、ヴァギナの出血が止まってから一度も生理がないの。
最初はあんなことがあったからショックで来ないのだと思っていたわ。
でも、でも、考えたくはないけど・・・
この所、気分も悪くてご飯の臭いをかぐと吐き気がするのよ。まさか・・
あぁ。真理さん。どうしよう。
※真理の回想
何と言う事でしょう。お育ちの良いお子様だけの学校のはずが、榊原健斗。あの子には気を許すべきではなかった。お別れ会と言われた日に、私の大事な響子お嬢様が蹂躙されていただなんて。それも、妊娠してしまうだなんて。
その日にすぐに言って下さったら、まだ手も打てたのに。
あぁ、でも、小学生の響子お嬢様にはまだそこまでの知識があろうはずもないのです。真理が気をつけなければいけなかったのです。
響子お嬢様が色々と思い悩んでいる間。
その間に、食事がとれなくなる時期があって、お痩せになって、その後、なんとなくお腹だけが出てきたような気がしたので真理は思い切って、響子お嬢様に問い詰めたのです。もう夏休みも目前の頃でした。
そういえば、このところ生理用品も減っていませんでした。
榊原健斗にはそれ相応の罰を受けてもらう事を真理は決めました。でも、それはすべて響子お嬢様の事が終ってからの事。
つわりの時期も一人で乗り越え、それでも学校には休まずお通いになって、さぞお辛かった事でしょう。
お父様やお母様にはとりあえず内緒にして、真理は響子さまに付き添って、産婦人科に参りました。住んでいる町から遠い、誰も知る人のいない女医さんのいる小さな産婦人科へ。
小学生の響子お嬢様にとってはおつらい体験ですが、乗り越えていただかなくてはいけません。あの産婦人科の診察台と言ったら、大人の女性でも嫌がる人が多いのですから。
響子お嬢様は涙を流しながら診察室から出てきました。さぞかし嫌な思いをされたでしょう。性器に器具を入れて調べるのですから。
響子お嬢様が蹂躙された日からも予想がついたのですけれど、検査によるとすでにお子様は6か月に入るところだとの事。
至急、母子手帳を申請するように言われました。
もちろん、診断書の響子お嬢様の年齢や出自は全て嘘を書いての確認の為の来院でした。
でもまだ小学生の響子お嬢様は体格はよろしいのですが顔立ちはまだ幼さが残ります。
問診票の年齢は一応17歳と書きました。見た目はすっかり大人びてはいるもののさすがに小学生とは思わずとも、まだ学生であることは医師も気が付いている事でしょう。
やはりもう堕胎のできない月齢になっていました。
それに響子お嬢様はまだ小学生でいらっしゃるので、出産は身体にもご負担がかかります。
ここは正直に西園寺家のお父様と従姉妹であるお母様の響さんにお話ししないわけにはまいりません。
真理は、響子お嬢様とご一緒に、お父様、お母様の前で響子お嬢様ご自身の口から、榊原健斗にされた極悪非道の数々をすべてお話するのが一番良いと思いました。
元より響子お嬢様の事を信頼し、誰よりもかわいがっているお二人なのですから。
響子お嬢様をご説得し、お手伝いさん達には席を外してもらいました。
その日、響子お嬢様はご両親に、春休みの一番悲しく恥ずかしい出来事を泣きながらお話になりました。
そして、その結果の妊娠。すでに堕胎のできない6か月と言う月齢なのは真理から話しました。
当然、真理は何をしていたのだとお叱りは受けましたが、響子お嬢様のお父様は何よりも榊原健斗の小学生らしからぬあくどいやり口に憤慨なさりました。
まず、響子お嬢様のお父様は榊原健斗の父親に電話をして、事の詳細を話し、健斗がこれまでにも上級生を妊娠させている事を既に調べ上げていたので、これ以上の悪さをしない様、息子、健斗の去勢を榊原医師、自分自身の手でおこなう様命じました。
人気のある産婦人科医の息子が西園寺財閥のお嬢様を妊娠させてしまったなど、とんでもないことでございます。
小さな産婦人科の病院など、西園寺財閥に睨まれたらひとたまりもありません。
これまでの健斗の行動にも手を焼いていた榊原医師は、健斗の去勢を承諾し、西園寺家かかりつけ医も呼んで、その医師の確認の元で、自分の手で自分の息子健斗の去勢を行いました。
本当のことを言ったら手術など受けるわけもございませんのでもちろん健斗のことを騙してです。
健斗には、響子さまに飲ませたものと同じ睡眠薬入りのハーブティーを飲ませ、眠らせてから、下半身麻酔下にて、去勢を行いました。
小学校6年生の男児。少しませているとはいえまだまだ子供です。
第二次性徴真っただ中での去勢ですので、きっと性器の成長なども止まり、風呂に入るにも今後はこそこそと前を隠しながら入る羽目になる事でしょう。
男らしい身体にもなれず、一生子供のような体で生きていくのです。
健斗は手術の途中で目覚めましたが、下半身が動かないため、そのメスの感触を感じながら痛みは感じることなく、今されている手術が何なのかを皮膚の感触で知りました。泣きながら
「父さん、父さん、やめてよ。ひどいよ。」
と、懇願しましたが
「お前が小学生のくせに女性達に酷いことをした報いなのだ。」
と、心を鬼にして、息子を宦官症にしたのでした。
肝心な響子お嬢様でございますが、すでに堕胎のできない月齢でございましたし、身体は大きくても、精神的にも肉体的にも出産に耐えられるかどうかは分かりません。
直ぐに夏休みと言う事もあり、学校側へは、響子お嬢様は卒業式までは留学すると言う事に致しました。
誰にも真実が洩れるようなことがあってはなりません。
お屋敷の響子お嬢様のお部屋のお隣には手術室兼診察室が設けられ、西園寺家のかかりつけ医の中の女性の産婦人科医が響子お嬢様の担当医になることが決まりました。
元々健康体である響子お嬢様は、産婦人科医の指示の元、きちんとしたお食事をとり、お家の広い中庭で適度な運動をしてお過ごしになりました。
お勉強は真理とお母様の響さんで見て差し上げました。
妊娠の為、胸はどんどん発達し、お腹もどんどんと大きくなり始めます。
予定日は12月の25日。おりしも響子お嬢様のお誕生日と同じお日にちでした。
真理は書類上だけでございますが、急遽、結婚と離婚をいたしまして、響子お嬢様のお子様は、真理の子供としてお育てすることに、ご両親ともお話して決めたのです。
そうすれば響子お嬢様もご自身のお子様と離れずに生活することができます。
でも、真理は考えました。
響子お嬢様でさえ体験した破瓜の痛みくらいは体験しないと、義理とはいえど、母にはなれないと思い、旦那様のお口添えで、後腐れのない紳士に処女を破っていただきました。勿論、その紳士にはコンドームをつけていただきましたが、射精までしていただきました。
それは大層に痛く、辛く、苦しい行為でした。
でも、響子お嬢様は小学生でこのような思いをされたのです。
真理はこんなことはなんてことない。これで、響子さまと同じようにお子様を育てる事ができる。と、痛みの中でこれからの事を思って我慢しました。
やがて、秋が過ぎ、冬が来て、響子お嬢様のお腹はますます大きくなられました。
お可哀そうに、小学生の張りのあるおなかに妊娠線が出てしまい、真理は一生懸命クリームを塗って、妊娠線が目立たない様にケアをするくらいしかお手伝いすることができませんでした。
やがて、響子お嬢さまの出産の日がやってきました。
元より、小学生での出産は精神的にも肉体的にも無理があるので、全身麻酔下での帝王切開での出産を計画しておりました。
計画出産でしたので、赤ちゃんと響子お嬢様の体調の良い日を選びました。
ある朝、響子お嬢様がお腹が張るの。と申し出ました。
今日にしましょうと医師が言ったのは12月31日の事でした。
赤ちゃんが産道に降りる前に帝王切開をしました。
そして、健斗に破られた処女膜も響子お嬢様が麻酔で眠っている間に再生手術をして、響子お嬢様は清いお身体に戻られたのです。
帝王切開も、なるべく小さく切開し、細い糸で丁寧に縫われる準備ができておりました。
麻酔をかけられ、帝王切開で響子お嬢様はお痛みなく可愛らしい赤ちゃんをお産みになりました。
それはそれは可愛らしい2600gの女の赤ちゃんでした。
身体に負担をかけなかったことも幸いして、産後の肥立ちは良く、初乳も初産にしては良くお出になりました。
最初のおっぱいだけはやはり飲ませてあげたいと、小学生ながら出産の事も産婦人科医に教わって、初乳の大切さを知っていた響子お嬢様は、すでに母親の顔になり可愛らしい赤ちゃんのお顔を見ながらおっぱいを吸わせます。
1月いっぱいは響子お嬢様は赤ちゃんと一緒にすごされました。
その後は一日のうちに2時間ほどを赤ちゃんと過ごされ、後の時間はお勉強にあてました。
その間に、おっぱいからミルクに切り替え、響子お嬢様のおっぱいを止める様、お薬が出され、胸が張って乳腺炎にならない様、産婦人科医は気を付けて断乳をすすめました。
やがて、おっぱいをあげていた時の豊満なお胸は、徐々に小さくはなられましたけれど、これまでのお胸よりも少々大きめになりました。
そうして普通の小学生にしてはかなり大きいけれど、形の良い10代初期のお胸に戻られました。
西園寺ご夫妻にとっては、初孫となりますが、誰にもその存在を知られることはなりませんでしたので、真理の娘という事をお屋敷のお手伝いさん達が周知するまでは、決まった人間しか赤ちゃんには合わせませんでした。
真理が、自分の娘として育て始める間に、皆で響子お嬢様の赤ちゃんにお名前をつけました結果、鈴森 理子ちゃんと決まりました。
せめてもと、響子お嬢様の『子』をつけさせていただき、真理が今頂いている自室で、理子ちゃんを育てる事になりました。
ゆくゆく、響子お嬢様が結婚をする時には、『またいとこ』として後見人になってくださるという段取りでございます。
西園寺ご夫妻も、響子お嬢様も、この不幸にしてできてしまった赤ちゃんを誰も疎む者はいませんでした。赤ちゃんにはなんの責任もないからでございます。
そして鈴森家の方の血筋が良く出た、響子お嬢様によく似た、クルクルとした巻き毛は運よく私、真理と同じ黒っぽい茶色だったので、まだ30代後半の真理の子供である事を疑う人もおりませんでした。
響子お嬢様は卒業式の1週間前には復学され、留学していたのを疑われないように赤ちゃんと共に過しながらも、ネイティブの先生について英語をお習いにいなっていたので、しっかりと身に着いた英語で中学校からも学んで行かれることでしょう。
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