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第23話新しい生活です
「あー、一日か」
何やら騒がしい寮内の空気を感じて、佐藤は呟いた。すっかり忘れていたけれど、今日は四月一日だ。今日から学年が変わる。生徒は四月二日産まれが年長者になる。と言うのか腑に落ちないけど。入学を許可されないと高校生にならないけど。
まぁ、細かいことは置いといて中等部の寮から高等部の寮に1年生が移ってきているわけだ。
しかしながら、このフロアに誰かが入ってくるとは聞いていない。
つまり、今年はその手の特待生がいないと言うことになる。
「なんだ、あいつは意外と平凡なのか?」
そんなことをボヤきながら、佐藤はちょっとした野次馬根性を出して2階へと降りてみた。
簡易受付所となってしまった食堂には、結構人がいた。
中等部で使っていたカードキーを返して、高等部で使用するカードキーを受け取る。中等部の寮と違うのは、門限が1時間延びたこと。部屋も個人スペースが広くなった。6畳から8畳だ。寮の規約も変わりない。家具は既に入れられているので、大抵が着替え程度を持ってきただけだ。
もちろん、新しい制服も備え付けのクローゼットに入っている。

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