特賞。残念賞?!

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特賞。残念賞?!

「平和だね~!キョウもそう思うでしょ?」 パンツ一丁の僕に聞く。 「スルガ、部屋に入るならノックしてくださいよ」 まだ、赤ちゃんだが、精神年齢は34歳。スルガは13歳だが、僕の裸姿をなめ回すように見ている。 自意識過剰ではないか?と、みな思うでしょ? けど、彼女は、人間ではない。サキュバスなのだ。 性に目覚めている。僕を異性、いや、獲物を見る目になっているのだ。 「襲ってきたら、ビンタするから。男女平等主義だから、絶対ビンタするからね?フリじゃないよ」 「一緒にお風呂入った仲じゃん!!スキル、使って大人になってよ?」 おっと、ナニするつもりだい? 僕は、殺人鬼。あいにく、そんな、罠にはかからないぞ? ヘルダーラントとラプラスとメリーさんが帰ってきた。 凄い興奮している。 「キ、キョウ!!ま、街の福引きしてきた!!!す、凄いの当てた!!」 「5回目にして、特賞当てたんっすよ!!」 「吾輩が当てたのだ!!残念賞は、焼きコオロギなのだ!!」 特賞なんて凄いなぁ!!素直に、褒めた。 ………ちょっと待って。焼きコオロギってなに? この世界、昆虫食べるのが、当たり前なのか? 大きな袋から、焼きコオロギを取り出してきた。 気持ち悪?!けど、いい匂いがする。 甘いソースの香り。焼きそばの匂いに近い。 僕とラプラス以外、食べている。 「ボリボリ、特賞ってなに?」 スルガが聞く。コオロギ食べながら、ヘルダーラントが答えた。 「ベントー海の家の宿泊」 うん?ベントー?海? 「ゴリゴリ。ゴクン。ベントー海?!本当?!」 スルガが目を輝かせながら聞く。 「ポリポリ。そうっすよ?ベントー海っす!!」 メリーさんが答えた。 そんなに有名なのかな? 「キョウは知らないと思うけど、ベントー海はリゾート地なんだ!!野菜が特に美味いんだよ!!!」 海なら、海産だろう?!なんで野菜なんだよ?違うだろう?!と、ツッコミを入れる。 「何時でもいいらしいのだ!!吾輩の運を褒めるのだ!!」 ラプラスが、自信満々に言う。 それなら、コオロギ当てんなよ?トラウマになるだろう? まぁ、海なら大丈夫だろう。けど、弱点がある。それは、僕は泳げないのだ。 足が届かない場所は無理だ。 だが、仲間達の残念な顔は見たくなかったので、賛成し、ベントー海に行く準備をすることにした。 おっと、思い出した。 「アニサキスも連れて行こうか」 「「「「イイね!!!!」」」」 さっそく、リンガ城に向かうことにした。
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