1人が本棚に入れています
本棚に追加
あーそーぼー?!
「駄目です!!」
「同じく!!」
クリントさんとメイズさんに、断られた。
難関にぶち当たる。
アニサキスは、いない。
お城の衛兵さんにアニサキスに会いたい、と伝えたら、この二人にぶち当たった。
「仲間なんだからいいじゃん!!」
スルガが文句を言う。
「仲間かもしれないが、仮にも王女なのだ!!なにかあったらどうするつもりだ?!」
いやいや。魔王軍の大将を無傷で勝った女の子だよ?
そこらの魔物なんて一瞬だろう。
「なんと言われても駄目です!!」
僕らに気付いたのか。それとも、偶然か。
アニサキスが、扉をバンッ!と開けて、僕らに近づく。
「冒険ですね!!」
明るい声で言う。
僕は、イジワルすることにした。
「アニサキス、クリントさんとメイズさんが、アニサキスを冒険に連れて行くなって言うんだ。仲間入りしたのに、ひどいよ」
僕は、嘘泣きする。ほかのメンバーも、嘘泣きした。
「クリント、メイズ。なんで断るの?」
クリントさんは慌てて言う。
「アニサキス王女、冒険は命がけなのです!!あなたは、わたしにとって大切なのです!!!わかってください!!」
アニサキスは、顔を厶〜とする。
僕は、ピコンと案が生まれた。そして提案する。
「アニサキス、君の実力を、二人に見せたら、納得してくれるんじゃないかな?魔王軍、大将を、無傷で勝った君なら、きっと、納得するよ!」
二人は、真っ青にする。
アニサキスは、満面な笑みをこぼしながら言う。
「二人共、ワタシと戦いなさい!!全力でいくから、二人も全力出してね?」
レベル60。吸血鬼殺しの異名がついた、この王女に勝てるのは、僕ぐらいだろう。
二人は恐怖し、手のひらを返した。
「「行ってらっしゃいませ!!王女様!!」」
こうして、アニサキスを手に入れた。
やったー!!とスルガ達がアニサキスに集まる。
よし!戦力は整った!!さぁ、ベントー海に行こうか!!
最初のコメントを投稿しよう!