1人が本棚に入れています
本棚に追加
ボクサー?!
アニサキスを連れて行き、馬車に乗る。着くまで2週間かかる。幸い、僕達だけで乗れた。
ガタゴトと、馬車は揺れる。
アニサキスは、ほわぁ!!と喜んでいた。
うん。うん。いい笑顔だな。
だが、出発して、一時間経つと、暇だ。前世ならゲームをしていたが、この世界にはない。
ラプラスは、小説を読んでいた。
よく見ると、スルガ達も読んでいる。そんなに面白いのかな?僕とアニサキスは、ラプラスに声をかける。
「ラプラスさん。なんの本読んでるんですか?僕にも読める本貸してください」
「ワタシにも貸してください!!」
ラプラスは、本を読むのやめて、答えた。
「おぉー!!いいぞ!!オススメはこれだ!!!!」
嫌な気がした。本を、パラパラめくる。
わかった!これはエロ本じゃないか!!
アニサキスには、悪いが、すぐに没収した。
「何をなさるんですか?!」
「エロ本だから、没収したのです」
アニサキスも読みたかったらしい。ズーンと暗い顔をする。
はぁ。仕方ない。読むのを許可した。ていうか、お城にも、探したらありそうだな。
君たち、エロ本に夢中になるなよ?
まぁ、思春期なら、仕方ないか。
いずれ、彼女達も、異性と付き合って、結婚していくのかと思うと、寂しいな。
それにしても、王女様にエロ本渡すなんて、前代未聞だと思うのは、僕だけだろうか?
否!!絶対おかしいぞ!
ツッコミ入れようとすると、馬車が急に止まる。
運転手が怒鳴る。
「大変だ!!撲殺カンガルーだ!!!!」
はぁ?撲殺カンガルー?なにそれ。ふざけた名前だな。
降りると、濃いサングラスとボクシンググローブとチャンピオンベルトを身に着けた、カンガルーがいた。
この世界、嫌いになりそうです。
最初のコメントを投稿しよう!