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彼女は彼がとても好きなんだ。どうしてわかるかって? だって、彼女は私につづっていたもの。彼への思いを。たくさんたくさん。私には抱えきれそうにない思い。でも、とってもとっても優しくてあたたかい思い。
彼女は勇気を出して私を彼に差し出した。
「わたし、ずっと大好きだよ。引っ越しても、元気でね」
「うん、ありがとう」
私は彼と一緒にお引っ越しした。
それから何年か経った頃。
「あ、これ」
「あ、わたしが昔あげたラブレター、まだ持ってたの?」
今度は彼と彼女と一緒に新しいお家にお引っ越し。
いつまでも、二人のそばにいられたらいいな。
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