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「ヴィオレーヌがいいのであれば構わんが……、いいのか?」
ルーファスはニッと口端を持ち上げた。
「もちろん行くよな? ヴィオレーヌ」
ヴィオレーヌはそっと息を吐き出した。
ルーファスが死ねば、ヴィオレーヌも死ぬ。
もとより、行かないという選択肢はない。
「ええ、わたしは構いませんよ」
せっかく王宮に到着したのに、落ち着く間もなく移動かと、ヴィオレーヌはこっそり息を吐き出した。
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