第二章

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「なぁ、早く行った方がいいんじゃねぇのかぁ!?」 「や、、、やめてくれ。」 「うるせぇよ、一変はどこにいるんだぁ!」 グサッ 「うわぁぁぁ!!!」 ----- 大林「くそっ...!」 また夢だ。 あの...あの時と同じ。 きっと、私の知り合いが一人死んだ。 また...私のせいで誰かが死ぬ。 もう嫌だ。 2040年5月12日7:22 午前 テレビをつけ、ニュースを見る。 高知県警はどんな動きをしているんだろうか。 [高知県警にて、春日圭人が死亡。大林一族によるものと考えられています。] か、、、、春日。 ===== 春日「おいおい、お前が犯人じゃねぇのかぁ???」 戸塚「そんなこと、言わないでください!」 ===== あいつ...が。 殺されたのか。 ということは...成田も、神木も殺される。 最悪の事態だ。 あぁ。 井上「噓だろ...県警には、清水が...。」 大林「...!!!」 そうだ、陸将の隣にいた人! 県警にいる人だったのか。 それじゃぁ、清水さんも殺される可能性が...! 井上「清水は...私が助けたんだ。」 井上「彼女は、当時ホームレスで段ボールの中で寝ていた。」 ----- 高校の制服を着て、雨の中路地裏で寝ていたんだ。 顔があざだらけで、手にも切り傷があった。 多分、虐待だ。 そして、私は声をかけた。 井上「君、大丈夫か?」 清水「話しかけないで、あなたも同じ癖に。」 彼女は敵対的だった。 井上「親は。」 清水「あんなクソ野郎のとこなんて行きたくない!」 清水「どっか行って!」 予想は的中した。 私はこの子を保護しようと決意した。 井上「おなかが減っているだろう、これを食べなさい。」 コンビニで買った、おにぎりを差し出した。 井上「人間は物を食べないと3週間で死ぬ、    ましてや、水を飲まなければ3日で死ぬ。」 彼女は、静かにおにぎりをとって食べ始めた。 清水「なんでそんなこと知ってるの。」 井上「私は、自衛隊でね。」 清水「ふーん。」 興味なさそうにしゃべる。 井上「君、仕事ないだろう?」 清水「うるさい。」 井上「私のボディーガードとして雇ってあげよう。」 清水「ほんと!?」 彼女は、仕事がなくお金に困っていたんだろう。 井上「まずは敬語から学ばないとな...。」 ----- 井上「それが、清水との出会いだった。」 そうだったのか。 大林「ボディーガードだったんですね。」 井上「あぁ。」 大林「県警に電話しましょう。」 あれ、ポケットに入れてたのに。 あれ、おかしい。 ...スマホがない! 井上「なんだと!?私もだ...!」 盗まれた! 寝ている間に!
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