第一章

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第一章

2038年12月10日9:02 午前 私が、異動した警察署。 それは高知県の警察署である。 なぜここへ異動したのか、その理由はまた後で。 私は現在、高知空港にいる。 今から警察署へ向かうつもりだ。 そこら辺のタクシーを捕まえて、、、約30分か。 近くのタクシーを捕まえ、高知警察署まで向かう。 何もない道を通る。 何もない道を通り抜けると、少しビルが建っている程度。 東京と比べると、すごい田舎だ。 だが、草木が生い茂り、山々が立ち並び、自然を感じるいいところだ。 今日から、ここで仕事をすることになるんだ。 そんなことを考えているうちに時間は過ぎていく。 もう高知警察署の前だ。 「あいー、5,440円だよ。」 財布から一万円を取り出し、お釣りはナシで降車する。 ここが、高知警察署。 麻布警察署より断然でかい。 ここは、楽しめそうだ。 そして、私が配属されるのは刑事部の捜査一課。 有田「えぇ、今日から麻布のほうから異動し、    捜査一課へ配属される一変さんです。」 捜査一課長の有田潔(ありたきよし)。 通称O3(オースリー)と呼ばれていて、お人好し、穏やか、おっとり。 三つのOでO3と呼ばれているらしい。 大林「前部署の零課で培った営業としてのタフさを活かし、    一日でも早く皆様の力になれるよう精進いたします。    ご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。」 戸塚「よろしくお願いします!」 私のバディとなる人物、戸塚政宗(とつかまさむね)。 五十嵐のように上手くやれるだろうか。 零課は今どんな感じなのだろう。 今になって不安が積もる。 有田「そういうことで!今日から、大林刑事よろしく!」 大林「はい。」 そんなこんなで私は、高知警察署に所属し、 高知県警捜査一課に配属された。 高知は東京に比べ、比較的田舎だが息抜きにはちょうどいい土地だ。 そういえば、家を借りなければ休めれないじゃないか。 仕事が終わったら探すか。 戸塚「今日から、よろしくお願いしますね。」 大林「ああ。」 そう言うと、有田課長が提案した。 有田「戸塚、大林刑事にいろいろ案内してあげて。」 戸塚「あぁ、そうですね、案内しますね!」 思い出したように、案内を開始する。 大林「頼む。」 戸塚とバディになりたいといったのは私ではなく、上の連中だ。 前回の大林の活動により、上の組織が半壊状態となった。 現在は近藤大臣のみで動いているが、何もしていない。 ほぼ休業状態で、日本はかなり危ない状況にある。 しかも、今は歴史的な円安状態が続いている。 日本が終わりに近づいてきている。 そんな中、人は働き、税金を納め、遊び、疲れていく。 残酷なものだ。 なぁ、五十嵐。 私は、私は何かを忘れていないだろうか。
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