第二章

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2040年5月17日10:38 午前 愛媛に逃げて約一週間。 奴らは、まだ来ていない。 だが、いつか追ってくる。 私の目が覚めたのは、12日の愛媛についた時だった。 戸塚「もう一週間ですね。」 井上「あぁ、」 一山「腹減ったなぁ。」 大林「油断するな...すぐ追ってくるはずだ。」 今は、愛媛にあるコーポに住んでいる。 こんなところ、すぐにバレるはずだ。 きっと、様子をうかがっているんだろう。 テレビをつけ、現在の状況を見る。 [現在、大林一族は協力者とともに逃走を続けています。] [見つけた場合はすぐに警察へ連絡を―――。] [えー、賞金なんかもうわさで流れてますよねー!] [100万円とか―――。] 噓だ...。 100万円なんて大金、出すわけない。 ふざけやがって。 戸塚「ニュース、大林一族ばかりですね。」 井上「いつの間にか目的が変わってやがる。」 大林「そういえばそうだな。」 まぁ、国民にTOの存在を匂わせたらうるさくなるからな。 本当に、面倒ごとが嫌いな国だ。 井上「最初はTOと共に私を消そうとしていたのに、    今は、大林の協力者として綺麗に消そうとしている。」 井上「クソッたれが。」 さて、ここにいても前回と同じことになるだけだ。 さっさと違うところへ向かおうか。 パリィィィン!!! 大林「!?」 戸塚「!?」 井上「!?」 窓から...石? 次々と石が窓から入ってくる。 「大林ぃぃぃ!!」 なんだ!?バレた!!! ヤバい...もう通報されたか!? クソ...! 「賞金は俺のもんだぜぇ!」 「出てこいよぉぉぉ!!!」 気づくと上にはニュースヘリコプターが一台、 下には大勢の野次馬で囲まれていた。 井上「少し、判断が遅かったようだな。」 大林「あぁ。」 戸塚「どうしますか...。」 くそ...!野次馬が邪魔で逃げれない! どうする!考えろ! 大林「...少し大きな音がするぞ。」 すると、私は拳銃を取り出し近くに止まっていた軽トラを打ち抜いた。 大林「殺されてぇぇのかぁぁああ!!!」 大きな銃声とともに野次馬が驚き、逃げていった。 2040年5月17日11:18 午前 大林「行きましょう。」 現在はコーポの2階。 下りる途中に警察が到着しないことを祈ろう。 一山「よぉし、今打った軽トラ、窓割れてるから運転できるぜ!」 大林「エンジンつけっぱだったのか。」 戸塚「お借りします。」 ブゥゥゥン! ----- 大林「なんで陸将は清水さんを助けようとするんですか?」 戸塚「最初のSATを命令してたのも清水さんですよね。」 井上「...なんでだろうな。」 一山「...。」
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