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後ろからパトカーが追ってきている。
赤色灯が光り、サイレンが鳴り響く。
[ザザッ井上陸将。]
窓越しに聞こえた声、それは。
井上「清水!!!」
清水さんの声だった。
だが、その声には同情と怒りがあった。
[陸将が...助けてくれたこの命、あなたに全て捧げました。]
井上「ちがうんだ...!」
[なのに...なんですかこれは...?]
[ふざけないでください!戻ってきてください!陸将!]
彼女の声は少し、荒く、悲しさがあった。
井上「清水違うんだ...俺は...もう終わらせたいんだ...。」
陸将も涙をこらえ静かにささやく。
井上「もう!二度とだれも殺したくないんだぁぁあ!」
[じゃぁなんで協力しているんですかぁ!犯罪者とぉ!]
井上「一変は敵じゃないんだぁぁぁあ!」
[噓だあぁぁぁあ!騙されてるんだぁぁああ!]
2040年5月17日11:38 午前
一山「急ぐぞ...!」
勢いよく車が加速し、パトカーを置いていく。
井上「...清水、すまない。」
気づくと陸将の目には涙があった。
大林「私のせいだ、もう、私とは関わらなくていい。」
井上「いや...私には終わらせなければならない仕事がある―――。」
戸塚「じゃぁ、終わらせましょう。」
2040年5月18日6:38 午前
そうして着いたのは、高知警察署。
まぁ当然のように逮捕される。
現在は、取調室だ。
いい思い出がない場所だな。
大林「で?」
神木「やっと、捕まえた。」
タカシ「...。」
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井上「誤解だ!」
清水「何がですか。」
一山「...。」
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そうして、取り調べを受けることになった。
まぁこれは、いいほうだ。
一番最悪なルートは、国に消されることだ。
こんな取り調べで済むなんて幸運にすぎない。
だが、陸将がどうかな。
TOのこともあるし。
今頃...タカシは平凡な毎日を送っているだろうか。
東京は今どんな感じだろう。
あぁ、恋しくなってきたな。
麻布警察署に戻りたいな。
2040年5月18日11:55 午前
大林「あぁぁぁあ!やっと終わったぁぁぁぁああ!」
清水「まぁ、牢屋の中ですけどね。」
井上「清水、お前の仕事は何だ。」
清水「...敵に話す必要はありません。」
一山「ピリピリしてるねぇ。」
戸塚「なんで俺も...?」
そんな感じで、今は仮で牢屋に入れられている。
本当のことを言っただけなのに...。
まぁ、仕方ないか。
一山が急に仲間になったとか、信じられるわけないよな。
そのまま時は過ぎた。
牢屋の中で―――。
現在 2040年5月18日20:24 午後
タカシ「お久しぶりですね、大林刑事。」
大林「あぁ。」
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