第三章

2/14

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
2040年5月20日7:51 午前 タカシ「今更ですケド、本当に、一山と協力していたんですね。」 そうだな、俺もまだわかっていない。 なぜ、一山が急に助けてくれたのか。 大林「なんで助けてくれたんだ?一山は敵だろ?」 少しの沈黙の中、一山の口が開いた。 一山「.....お前は。」 現場が緊張にかられた。 みんなが一斉にこちらへ視線を向ける。 一山「大林一変!」 なんだ...急に態度が変わった!? 麻酔銃を一山に向ける。 一山「なぜ、お前は一族なのに人を殺さない!」 なんだと?それは...それはお父さんに...! 一山「なぜ、お前は母親と父親がいない!」 それは...覚えてないけど! 俺が生まれる前に...! 一山「なぜ、お前は大林一族に狙われている!」 それは...俺が汚点だからで...! 人殺しじゃないから...! 一山「なぜ、お前は人の記憶を垣間見ることができる!」 それは........! 一山「その答えはただ一つ...!」 戸塚「何をするつもりだ!」 タカシ「話すのをやめろ!」 二人とも銃を向け、標準を合わせる。 2040年5月20日8:02 午前 一山「大林一変!お前がぁ、一族で初めて完成した天才だからだァァ!」 なんだと...?初めて完成した? おかしいよ...一山。 一山「一族は!代々天才を生むために実験を繰り返してきたァ!」 天才...?実験...? なんなんだよ...。 一山「お前は!正真正銘の本当の大林一族なんだァァア!」 噓だ...私が...本当の大林一族だった...? 殺人鬼だって...? 戸塚「それ以上しゃべるなぁ!」 タカシ「撃つぞ!」 一山「最後に行っておく!お前の名前の意味はァ!!!!」 そんなの...噓だ。 だ...だって...名前はお父さんが...。 一山「大林一族の!本当の一代目という意味だアァァ!」 噓だ...一山は...俺をだましてる。 そんな...俺が...本当の大林一族だったなんて。 噓に決まってる...。 俺が...本当の一代目だったなんて...。 そんなわけない...! 戸塚「撃てェェ!」 警察署内に麻酔銃の銃声が響く。 耳を通り抜け、心に響いた。 清水「大林十田、確保。」 木村「運べ!」 大林「噓だああぁぁぁぁぁあ!!!」 タカシ「落ち着いてください!」 戸塚「大林刑事!あれは噓です!」 2040年5月20日8:12 午前 朝垣「なるほどな、大きな出来事ってのは」 紫龍「一族の実験の正体を、一変へあらわにすることだったわけか。」 木村「そうすることで、大林刑事へ精神ダメージをつける。」 あぁ...大きな出来事。 それは、私への攻撃だったわけか。 一山...やっぱお前は、天才だよ。 仲間だと思わせておいて、最後にそれかよ。 まったく...変わってないな。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加