第三章

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2040年5月20日8:57 午前 例のサイトに詳細が上がる3分前だ。 みんなでパソコンを凝視している。 時計の針がカチコチとなっている。 沈黙...。あと...1分。 何が上がる。何が起こる。何がわかる。 2040年5月20日9:00 午前 紫龍「...!」 サイトに上がったのは、またしても文字だった。 書いてあったものは―――。 ===== 約束通り、ここへ計画の詳細を上げる。 我々が今回することは、黒田工場の爆発及び従業員殺害。 今の若者、老人はバカばかりだ。 簡単に人間を手に入れ、奴隷のように扱う。 そんなバカ共を消し去る。 日時はこうだ。 2040年5月31日 正午12:00―――。 この時、我々は動き出すだろう。 まずは、黒田工場のバカ共を殺害する。 ===== 黒田工場...! 神木「あそこって...ブラック企業の。」 そうだ、黒田工場は近年話題になってきている。 最低賃金を無視、犯罪を犯すギリギリまで攻めた生産方法。 パワハラ、アルハラ...。 大林一族は...黒田工場を狙っていたのか。 朝垣「即刻!黒田工場に知らせろ!」 紫龍「機動隊の要請をせぇ!」 タカシ「僕たちも現場に行って、話しましょう。」 戸塚「...はい。」 黒田工場の社長は短気らしいからな、大丈夫かな。 まぁ、何とか説得するしかない。 頑張ろう。 2040年5月20日9:17 午前 黒田「あぁ!?噓だったらどうすんだよ!」 戸塚「このサイトを見てください。」 黒田「だぁからァ!それが単なる脅しだって言ってんだよ!」 やはり...こうなることは承知の上。 ならば、ぼくがこの場を...! タカシ「前回の事変、知ってますよね!」 タカシ「奴らは、遊び感覚で建物を壊したり、人を殺します!」 黒田「だか...。」 タカシ「奴らは、本気です!前回と同じ結末は嫌なんです!」 黒田「...チッ...仕方ねぇな。」 よし....! 黒田「だが!一つ条件がある。」 2040年5月20日9:23 午前 まぁ、これも想定内。 承知の上だ。 こいつは金に目がないからな。 黒田「金だ!100万を要求する!」 タカシ「了解しました、後日送金させていただきます。」 戸塚「え...タカシさん...!」 タカシ「いや...いいんだ。」 これで、警備の了承は得た。 あとは、大林一族がどんな動きをするかだな。 SATの要請は朝垣刑事がするハズだし、 紫龍さんのおかげで機動隊はいつでも出動可能だ。 これで....大林一族を迎撃する...!!! 電話で伝える。 タカシ「黒田工場の了承を得ることに成功しました。」 清水「上出来だね、それじゃぁ警視庁へ戻ってきて。    大林一族迎撃の説明がある。」
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