第三章

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2040年5月20日9:53 午前 警視庁へ帰還すると、特別捜査本部が設置されていた。 広瀬「事変ぶりですね...設置するのは。」 零課が集まっている。 広瀬さん、億満さん、朝垣刑事、紫龍警部。 大林刑事は...いないけど。 そして、警察官の皆さん。 清水さん、木村、斉藤、高橋。 そして、神木さん、成田さん、有田さん。 最後に...井上陸将...が、いるハズだった。 井上陸将は今、上層部と会議をしている。 最近、上層部が忙しそうだ。 近藤大臣...いったい何をしようとしてるんだ。 清水「えぇ、この場を仕切る清水です。」 みんなの表情が引き締まる。 清水「それでは、迎撃の説明を―――。」 ----- 大臣「君は運が良かったな...。」 井上「...。」 緊迫した雰囲気だ。 大臣「だが...TOの存在は認めていない。」 大臣「出動はナシだ。」 まだ...まだ認めないのか...! こんなだから国は変わらないんだ...! 井上「了解です...ですが、TOを消すことはできません。」 大臣「...行け。」 颯爽と足を運び、部屋から出ていく。 ----- タカシ「なるほど...。」 大林迎撃作戦の概要はこうだ。 まず、黒田工場に機動隊を設置。 付近はパトカーでおおわれているため、接近は不可能。 そして、付近のビルにもスナイパーを設置。 遠距離からの殺害も不可能となる。 そして、想定外の事態が起こった時はSATが出動し、 大林一族を制圧。 2040年5月20日10:12 午前 紫龍「こらぁ、完璧だな。」 紫龍警部が勝利を確信する。 朝垣「もし、大林一族が意表を突く作戦を開始したら、どうする。」 朝垣刑事が落ち着いて正論を言う。 清水「そうですね、まだ安心はできません。」 そして、清水さんが話を終わらせる。 タカシ「奴らの行動開始まであと11日...ですね。」 11日、大林一族が動くまで...11日。 はぁ...なんか、疲れがドッと来たなぁ。 今日...昼寝しよ。 ----- どこだろう...。 ここは...工場...? 「あぁあー、一山が確保されちゃった。」 謎の男が一山の名を出す。 お前は...誰だ? 「そうですか...一山はいい仕事しましたよ。」 もう一人の男が返事を返す。 一山を知っているのか...? 「....そうだね、それに残機はいくらでもいるしね。」 残機...?何の話だ。 まぁ集団で攻撃してくるのはわかってたが...。 言い方が妙だ...まるでゲームみたいな言い方だ。 顔が...よく見えない。 くそっ...見えない....! こいつらは...何者だ?お前は...誰だ。 ----- 大林「....!」
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