第三章

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2040年5月21日6:21 午前 朝垣「今朝5:00に例のサイトに新しい書き込みが投稿された。」 紫龍「んだァこれ、暗号か?」 でかいスクリーンに映し出されたのは、書き込みだった。 内容は、国を変えるために手伝ってくれ。というものだった。 そして、集合場所が暗号になっていて読めない。 清水「暗号解析班に回してください!」 「了解!資料をもって解析班へ!急げ!」 朝から県警の中は忙しい。 そんな中、大林刑事は部屋の中で一人きり、 電気さえもついていないのが見なくてもわかる。 このままでは僕は、大林刑事に失望してしまう。 そんなことは、あってはならない。 大林刑事はつらいんだ。 これまでに友達を、巻き添えにしたし。 東京をめちゃくちゃにされるし。 最悪なんだろう。 僕は、人の気持ちを考えていなかった。 忙しくて、少しカッとなってしまっただけだ。 神木「忙しいですが、落ち着いて作業を進めましょう。」 タカシ「はい。」 僕は...今何をするべきだろうか。 考えても出てこない。 暗号を解析することはできないし、 僕は...僕は捜査しかすることはできないのか。 2040年5月21日6:44 午前 熊谷「タカシさん!工場の件!」 向こうから熊谷巡査の声が聞こえる。 工場の件...。 あぁ、一ノ瀬金属工場! そうだ、捜査を本当にしていたのか。 神木「工場...?」 タカシ「はい、大林と関係があるかもしれないんです。」 タカシ「それでは。」 一ノ瀬金属工場。 やはり、繋がりがあったのだろうか。 小走りで熊谷巡査のもとへ向かう。 熊谷「これ、見てください。」 タカシ「...これは!」 熊谷が提示した、紙にはこう書かれていた。 一ノ瀬金属工場の住所が、 廃工場の住所と合致した。と。 やはり...関係があったのか。 タカシ「では、僕たちは工場について捜査をしましょう。」 よし...これで僕も役に立てる。 2040年5月21日6:44 午前 一ノ瀬金属工場の捜査を開始する。 2040年5月21日6:44 午前-同時刻 大林一変の部屋 ----- 「集まったね、いい顔だ。」 前回の夢に出てきた男がいる。 今回は、他にもいろんな人がいる。 「それじゃぁ、君たちには援護をしてもらう。」 援護...。 [銃なんか使えないよ。] ほかの男が反論する。 バァァン その男を銃殺し、 血しぶきが上がる。 「こうやって使うんだ。」 部屋には血がたくさん付いている。 周りの人は驚いている。 ----- もうやめてくれ。 寝るたび、記憶が流れ込んでくる。 一族の...人殺しの...最悪の。 全部...俺なんだ。 俺が全部...悪い。 五十嵐押が死んだのも、 十影が死んだのも、 全部...全部俺のせいだ。
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