第三章

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2040年5月25日13:02 午後 車を出し、移動した先は廃墟だった。 前は多分、ホテルだ。 広い所でみんなを集合させる。 鈴木「はーい、皆来たね?」 6人、全員いる。 神谷「一人ずつ名前と、できることを言え。」 最初に青いジャージの男が言う。 並木「僕は並木(なみき)、まぁパソコン関係はできるかな。」 次に、便乗して赤いジャージの男が言う。 西田「俺、西田(にしだ)!何でもできるぜ!」 並木「噓つけ...。」 2040年5月25日13:11 午後 そして、黒服の男が言う。 「なんで名前なんか知る必要があるんだ?」 神谷「うるせぇ!」 鈴木「君たちの覚悟を知るためかな。」 黒い服の男が、けんか腰に言う。 「俺は、やめる。めんどくさそう。」 そう言うと、鈴木は腰から拳銃を取り出し狙撃した。 バン! 鈴木「今更、逃げないでよね~。」 白い服の女が悲鳴を上げながら逃げる。が。 まてしても、鈴木に狙撃される。 すでに部屋は血でいっぱいだ。 今残っている人数は4人。 鈴木「後の人は、我々に服従すると誓うか?」 並木「はい。」 西田「おう!」 「...!」 「...はあ。」 神谷「そうだ、あとの二人の名前聞いてなかったな。」 ジーパンの男が言う。 高野「高野(こうの)です、できることは詐欺かな。」 白Tの男が言う。 酒井「酒井(さかい)だ、戦闘なら。」 全員そろった。 これで、準備万端。 でも、裏切る可能性がある人物がチラホラ。 まぁ、仕事さえしてくれればいいかな。 2040年5月25日13:24 午後 鈴木「じゃぁ、並木君は警察の無線をできないようにできるかな。」 並木「まぁ、できるだけ...やります。」 これで、警察にいつでも攻撃できる。 無線での連絡は免れた。 鈴木「あと、西田君はこれで援護よろしく!」 M40A6を西田へ投げる。 西田「おぉ!すげぇえ!」 M40A6は有名なスナイパーライフルで、 アメリカ海兵隊がレミントンM700をベースに開発した、 M40スナイパーライフルの改良モデル。 M40シリーズ自体はベトナム戦争時代から、 制式採用され続ける古参のライフル。 鈴木「あとの二人は―――。」 ----- 2040年5月25日13:24 午後-同時刻 警視庁にて。 タカシ「暗号解析班より、暗号の解析が完了したとのことです。」 清水「それは、本当ですか!」 僕は、清水さんに資料を渡した。 その資料には暗号の意味、暗号の答え、暗号の解説が載っていた。 一族は、今日の12時正午に網代公園前に集まる。 だが、今の時刻はとっくに集合時間を過ぎている。 止められなかった、まただ。 また、止めれなかった。 捜査したのに、わかっていたのに。
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