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2040年5月30日8:32 午前
黒田工場の攻撃開始まであと一日。
明日、一族が動く。
そして、一族の仲間は多いと考えられる。
最初の事件、大林連続殺人事件は
一山、篠原による事件。
前回の事件、大林一族無差別大量殺人東京都港区事変は
一ノ瀬、土浦、篠原、一山、そして素人集団。
重要なのは、人数が多くなっていること。
今回は、多分大林一族は少ない。
だが、その分素人を仲間にし、攻撃に出るだろう。
しかも、奴らは天才だ。
甘くかかって勝てるもんじゃない。
だから、一ノ瀬金属工場だった廃工場は
大林一族のアジトではない。
既に違うところへ移動している...!
だから...ダメなんだ!
タカシ「斉藤...!」
2040年5月30日8:56 午前
廃工場前
斉藤「いくぞ。」
いま、俺たちは廃工場前にいる。
大きな扉がある、片方の扉しか残っていない。
きっと、爆破されたからだろう。
なぜここにいるかて、タカシが一族のアジトだといったからだ。
俺は、ここで一族をぶっ殺し、出世する!
斉藤「な、お前ら。」
木村「うん。」
高橋「...!」
有田「本当に、ここなんだろうな。」
斉藤「タカシがここだって言ったんだ。ここに決まってる。」
=====
俺は反対された、廃工場へ向かうことを。
タカシ「多分ここが一族のアジトだ。」
斉藤「じゃぁ、ここへ向かって一族を殺せばいいんじゃないか。」
タカシ「だめだ...!」
斉藤「なんでだよ!手っ取り早く終わらせようぜ!」
タカシ「奴らは...!」
俺は、タカシの手をどかし3人を連れて廃工場へ向かった。
=====
斉藤「3.2.1で行くぞ。」
斉藤「拳銃は持ったか?」
みんなは頷き、目線を扉へ向かわせた。
斉藤「3....」
緊張。
斉藤「2....」
呼吸。
斉藤「1....」
悪寒。
斉藤「GO!」
勢いよく扉を通り抜けた。
そこには、何もなかった。
そこには、何かがあった。
人が布団の中で寝ている。
木村「大丈夫ですか!?」
やめろ...触るな。
だめだ...!
これは...!
2040年5月30日9:09 午前
木村が寝ている人の布団をとった。
布団の内側には無数の爆弾がついていた。
鳥肌が立った。
本当に恐怖したときにしかわからない、この感情。
心臓が浮き上がるような、血液が逆流するような。
汗が干上がるような、死を感じるような。
そんな感情が空気を制覇した。
斉藤「やめ...!」
ピッ
その瞬間、明るい光とともに、目の前の光が暗く消えた。
さっきまであった色、音、感覚、匂い。
すべて、消えた。
2040年5月30日9:10 午前
タカシ「なんだ...!」
僕は、外から大きな爆発音を聞いた。
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