第一章

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2040年5月8日9:35 午前 私は、高知のあちこちで差別に関するイベントやセミナーを開催している。 差別に苦しむ人々は、たくさんいる。 警察官として、この運動は途切れさしてはいけない。 大林「私たちは、かけがえのない一人の人間として尊重され、    幸せな生活を送りたいと思っています。    そして、最近はインターネットでも起こっているんです。」 大林「人は、行く知らないものを避ける習性があるんです。 なので、この差別はなくならない。 けど、差別される側の人間の気持ちも考えてほしいという 考えを持ち、ここに立っています。」 今は、県民文化ホールにて講演をしている。 そして、さっき無線が鳴った。 戸塚[大林刑事、今どこですか?] なんだ、こんなときに。 私は今、講演をしているんだぞ? 話はスタッフに言って、一時中止してもらった。 大林「なんだ、私は今文化ホールだ。」 戸塚[あの、、えと、] 大林「早く言ってくれ。」 戸塚[あぁ!ちょっと、、!] なんだ、、、?もめごとか? あぁ、もう。差別の話が全部とんだじゃないか。 [君を今から、逮捕するよぉ。] 大林「はぁ!?」 ウゥーウ!!! ウゥーウ!!! パトカーのサイレンが鳴り響く。 そして、イベントに来ていた人たちは次々と帰っていった。 なんなんだよもう。 大林「なんのマネだよ。」 そうボソッとつぶやくと、パトカーから男性と女性が出てきた。 井上「どうも、こういうものですけどぉ。」 井上颯太(いのうえそうた) 陸上自衛隊の陸将らしい。 お偉いさんの登場か? 清水「私は清水結衣です。」 清水結衣(しみずゆい) まぁ、普通の秘書、、、か? この人は県警から来たのか。 大林「私を逮捕して何になるんですか?」 井上「君と話す義理はない、手錠を。」 清水「はい。」 カチャ 手錠をかけられ、パトカーへ乗り込む。 はぁ。 どうせ、大林一族がどうこうって言うんだろうな。 大林「今どこに向かってるんですか?」 わかりきった質問をする。 清水「分かってますよね。」 まぁ、そうだろうな。 大林「高知県警ですか。」 清水「ええ。」 沈黙。 しばらくの間、沈黙が続いた。 最初にしゃべり始めたのは、 [目的地まで、あと約400m 道なりです。] カーナビだった。 AIだもんな、空気なんて読めないもんな。 2040年5月8日10:05 午前 井上「じゃぁ、来てもらおうかぁ。」 清水「車止めてから行きますね。」 井上「おっけぇ。」 ここが、、、高知県警。 私は今、取調室に向かっている。 「では、案内しますね。」 5分ほどで、取調室についた。 「ここに座っていてください。」 大林「ありがとう。」 しばらくして、井上が扉を開けて入ってきた。 井上「さて、何から話してもらおうかなぁ。」
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