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2040年6月2日10:00 午後
タナカイHOTEL―――。
TO1班の到着。
TO[降下する。]
1[何だ...応援か!?]
3[いや、あれは...。]
3[TOだ...!]
まさか、TOが応援に来るなんて。
だが、10人ほどしかいないぞ?
噂でしか聞いたことなかったが、10人で大丈夫か?
TO[状況を。]
1[現在、一族の一人を確保。上階にまだ潜んでいる模様。
一族はCMFアーマーを着用している。]
TO[了解。]
2040年6月2日10:05 午後
TO[全5階、現在3階。一族に警戒しろ。]
3階は、廊下が一方通行にある。
そして、左右に扉が並んでいる。
TO[左右警戒。]
どこだ、どこから来る。
警戒しながら移動していると、左のドアが開いた。
誰だ...一族か?
高野「うわぁぁ!?助けてください!」
この人はホテルにいた一般人か?
いや違う、ここは立ち入り禁止の廃墟だ。
よって、コイツは一族の仲間...!
TO[発砲許可!]
判断時間...1.5秒。
高野は既に、ピストルを構えていた。
が、TOによる素早い対応により対処完了。
TO[のこり1人。気を緩めるな。]
2040年6月2日10:12 午後
4階に通ずる階段を確認。
TO[ガードを怠るな。]
また爆弾が仕掛けてある可能性がある。
現在確保している一族は、酒井、高野、西田。
残り一人、並木という人物。どこだ、どんな武器だ、どんな装備だ。
TO[4階、異常なし。引き続き警戒。]
そう発信した瞬間だった。
TOが先導してSATを連れてきていたのだが、
後ろにいるハズのSATがいない。
音もなくSATを引き離した...?
TO[...予想区間を捜索。]
10人が離されたと予想される区間を捜索しに、
4方向へ散らばった。SATのような優秀な部隊を引き離すとは。
かなり頭脳派だ。最後の一人は...大林一族の可能性アリ。
酒井、高野、西田は寄せ集めの素人集団だ。
探せ...必ず見つける...!
2040年6月2日10:42 午後
TO[SATを発見。]
だが、全滅している。
見つかったのはトイレだった。
個室には、SATが敷き詰められていた。
TO[SAT全滅、TOが一族を制圧する。]
我々は、井上陸将に訓練された兵士だ。
頭脳派の人間で、戦闘訓練も積んでいる。
そして、一族を熟知している。
大林一族に特化した部隊だ...!
TO[SATの死を無駄にするな。]
TO[これより、一族強行制圧作戦を開始する。]
現在は、4階だ。
ここから5階に強行突破し、すべての階を制圧する。
そして、一族を麻酔で眠らせる。
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