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2040年6月2日11:38 午前
広瀬「いいね...その表情。」
広瀬「一山。」
なんだ...広瀬。
一変「お前は...裏切ってないよな...?」
噓にきまってる、広瀬。
お前は...前から...一緒に。
広瀬「いいや、僕は君にバッドエンドを上げたい。」
一変「そんな...じゃぁ、今までのは...。」
広瀬「あぁ、刑事との捜査は楽しかった。」
広瀬「ケド...足りなかった。」
広瀬「僕はね...救いようのない世界が好きなんだ。」
ゲームのバッドエンド、主人公の闇落ち。
そうだろう?
広瀬「あの時の絶望的な表情。いいよねぇ。」
広瀬「だからさ、気に入っていた刑事に...」
やめてくれ...噓だ。
そんなこと...あっていいのか。
一変「それ以上言うな。」
広瀬「零課との活動も楽しかった。」
広瀬「みんなとの昼食もおいしかった。」
広瀬「僕に...そんな人生を歩ませてくれてありがとう。」
やめろ...。
広瀬「全ては君なんだよ...大林刑事。」
もう...やめてくれ。
一変「あぁぁぁぁぁああ!」
一変「それ以上喋るなぁぁぁあ!」
もう限界だ...。
ダメだ...。
体が...いうことを聞かない。
広瀬「そんな、感情に身を任せてはいけないよ。」
怒り狂った俺の肩を、広瀬は折った。
痛い...痛い痛い!
あぁ...もうやだ。
なんで...なんでこんなことに...。
一変「戻ってきてくれよ...広瀬。」
広瀬「いやだ、僕はもう決めたんだ。」
広瀬「こんな、平和ボケしてる面白くもなんともない国を変えるって。」
なんだよそれ...おかしいって。
目を覚ましてくれ...広瀬。
一変「目を覚ませ...お願いだ。」
広瀬「あっはは!最高その顔!もっと見たいよね...!」
広瀬「その顔が...もっと歪むのを...この目で...!」
お前は...洗脳されてる。
やめてくれ。
帰ってこい。
目を覚ませ。
お願いだ...これ以上。
仲間を失いたくないんだ...。
タカシ「戻ってきてください...広瀬さん。」
戸塚「...。」
そんな願いは、叶うわけがなかった。
広瀬は七瀬を撃ち殺した。
広瀬「僕と刑事以外...いらない。」
広瀬「君はー、特に仕事してないもんね。」
広瀬「"さよなら"」
僕と刑事以外?となると...一山も...!
一山は今、放心状態だ。
かなりまずい!殺されてしまう...!
一変「一山!」
とっさに一山を俺とともに飛ばす。
左足に被弾した。
痛い...!
広瀬「なんで...助けるの?」
広瀬「あー、主人公の最後のもがきね。」
広瀬「そういうの...救いようがなくて好きだな。」
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