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そう言って、手元にあったガイドブックをぺらぺらめくる。ずっとグルメのページを開いていたから、少し恥ずかしくなってしまった。
「そういえば、今日泊まる所はリゾートホテルでしたっけ？」
「そうそう、スキー場もあるから、あの辺はリゾートホテルが多いんだよな。露天風呂がついてる部屋にしたから、楽しみにしてて」
「わぁ、お部屋に露天風呂なんて最高……！本当にありがとうございます！」
「お風呂、一緒に入ろうな」
「え、拓さんとお風呂入ると、ゆっくり休めた試しがないんですけど……」
「ハハ、そうだっけ？」
「もう！ しらばっくれないでくださいよー」
サービスエリアで休憩を挟みながら、やっと草津に到着した。リゾートホテルの駐車場に車を停め、チェックイン手続きをする。
部屋に入ると、大きなダブルベッドにシャワーブース、そして露天風呂が見えた。
室内は間接照明が中心で重厚に感じるが、外に目を向けると、露天風呂の湯に太陽の光がキラキラと反射して別世界に見える。
想像以上に素敵な部屋で「わぁ…！」と言葉を失いながらも、ワクワクしながら室内を探検し始めた。
「すごい、全身浸かるお風呂だけじゃなくて、足湯スペースもついてます！ 私、もうお風呂に入りたくなっちゃってます……夜にいくらでも入れると思うんですけど」
「いいじゃん、せっかくだし早速入ろうよ。運転の疲れが取れそうだし、俺もゆっくり浸かりたい」
私たちはチェックインして早々に、露天風呂に入ることにした。
源泉掛け流しということもあって、結構熱い。温度調整用に水も出せるけど、湯もみ板まで置いてあったのでかき混ぜてみた。
「そうだ！ 拓さん、湯もみショーも見たいです！」
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