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2人の時間 ※
先にお風呂でシャワーを浴びていると、拓さんも早々にバスルームに入ってきた。
「美月、体洗ってあげるよ。ほらここ座って?」
「え、むしろ私が洗いますよ! 拓さん疲れてるのに、そんなことさせられない」
「この後、俺の体も洗ってくれる? 先に美月を綺麗にしよう」
有無を言わさず、ストンと椅子に座らせられた。背中に泡をたっぷり付けられて、丁寧に洗ってくれている。
疲れて寝不足の拓さんを癒すはずが、私が体を洗ってもらっているというのはどうなのか……。
沈黙に耐えきれず、ふと思い出した同棲の件を切り出した。
「拓さん、同棲の件なんですけど……」
「ん、考えてくれた?」
「はい、それで……あっ ちょ、拓さん」
「うん、続けて?」
拓さんの手が、いつの間にかお腹、胸に移動していて、両胸の上で泡をころころ転がすように優しく撫でている。
明らかに手つきがおかしい……。
「あの、私、拓さんのこと、知らないことが多いなって… ひゃんっ!」
「うんうん、まだ付き合って日も浅いしね。それで?」
突然乳首をキュッとつままれて、つい声が出てしまう。
「拓さんの好きな食べ物とか……知らなかったりしたし、もっと、拓さんのこと知りたいなと あぁっ 思ったら」
「うんうん」
「ちょっ、耳、甘噛みしないでぇ」
「拓さんのことが知りたいから?」
「ハァッ……一緒に、暮らせたら、嬉しいなって……ぁんっ……もう、拓さん!!」
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