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本棚に追加 ぐいと、湯の中で体をひきよせられる。新堂、怒ってる?
臀部に手が這う。くぼみをたどって、窄まりに指がたどり着く。
「あ…ん、やだ」
体をよじろうとする。まだ、食事もとっていないのに。
「だめっ…」
口の中にも、舌が入り込んでくる。自分のもらす声の甘さに驚く。ひさしぶりの粘膜は、どこもかしこも反応してしまう。
「裕貴」
「…ん」
「なまえよんで」
なま、え?
「ファンにだって苗字なんかで呼ばれてないのに」
敏感なところをすぐに探り当てる中指はいじわるだ。
「しんどー、なんて呼ぶのは裕貴くらいだ」
「やっ…やだ…!」
「なんで」
「…無理だからっ…!」
そんなはずかしいことはできない。もう一年半、ずっと新堂と呼んでいるのに今さら。
何度もキスされると、そのたび意識が飛びそうになる。
「いくとき、名前呼んで」
「…ん、や、やだ…」
だが実のところ、大してふれられてもいないのにもういってしまいそうだった。指だけなのに、体の芯がじゅくじゅくにとけていく。
「…よーじ、」
それに、新堂の膝に乗り上げた姿勢のせいでわかりすぎるほどわかる、裕貴と擦れ合う新堂自身の熱さ。余裕のない色をした瞳。
「もっと呼んで」
本当は、ライブですごくかっこよかったと伝えたかった。
「…燿司。すき」
俺のものだ、と強く感じて抱きしめた。

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