第三章

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美咲は純情だ。 見るからに遊び慣れ、女慣れしているこの人に美咲を委ねるのは少々不安でもある。 でも友人の恋の始まりをとめることは野暮だと気づいて動向を見守ろうとアイはおもった。 「シンジです。よろしくね。みさきちゃんと君はアイちゃん?でいいのかな。 とりあえず乾杯しよっか。」 「かんぱーい!」 喉が渇いていたのか美咲はぐいぐいカルアミルクを喉に流し込んでいた。 「みさき!度数高いのに一気に飲んだらダメだよ!酔い回っちゃうよ!お酒強くないんでしょ?」 「なんか緊張して喉乾いたんだもん。」 「お酒は水分補給にはならないって知ってるくせに美咲ってばもぅ...」
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