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カード・ショップとラーメン三郎、〈アンティセプティック・チーム〉のお昼休みルーティンが終わると、岡谷は他のASTマニア達と魔界ポータルへ向かうストライカー装甲車の周囲で歓談のひとときを得た。
それにしても……実戦の怖さときたら……と岡谷は思った。
そして、〈アンティセプティック・チーム〉では六花鐘碧砂推しではあったのだが、突然、さらさらストレートのピンク色の髪からいきなりくりんくりんしたパーマをかけた来栖治子も可愛らしく、岡谷は碧砂推しから治子推しへと変わるのかもしれなかった──。
「治子ちゃん、ティアラが似合いそうなストレートのお姫様みたいなカットも可愛かったけど、くるくるくしゅくしゅ髪も可愛いよな」
そう声をかけてくるのは岡谷と仲のよい〈アンティセプティック・チーム〉の追っかけマニア。
「だな……」
椿銃砲店での活躍を見ているだけに、パーマをかけた治子には岡谷にとって万感迫る想いがあった。
やはり聖パルーシア学園に移住しようか、岡谷はさっきの発言とはうらはらにそうとも思った……。危険な状況下では、恋心が生まれやすいという吊り橋効果を知らなくはない岡谷ではあったが。
「……それにしても来栖さん、どうして髪にパーマをかけたの?」
と、小佐野隊長。
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