ぼくの憧れはここから

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ぼくの憧れはここから

ぼくの名前は白城波愛。男でVtuver志望である。 何故ぼくががVtuverになりたいか教えてあげよう。 あれはぼくが七歳…八年前のことだ。 ぼくは生まれつきオッドアイだった。 勿論そのせいでいじめもあった。だけどぼくには心の支えがあった。 ぼくには姉がいた。名前は夢波という。 あるとき姉が言った。「私!Vtuverになりたい!」と。 勿論応援したよ。親にも言ったさ。反対はされなかったが親は「給料日まで待ってくれ」と言った。 ぼくは燃えていた。姉が給料日の日にVtuverになれるんだ!と。実際はもっと時間がかかるだろうがそれでも。なんなら今でも同じことがあれば燃えていたかもしれない。 …ぼくとは裏腹に姉は凍っていった。いや勿論比喩表現だが… 姉の体温は冷たくなっていた。 給料日の一昨日…冬のとき姉は突然倒れたらしい。冬場とはいえ気を失うほどではなかったはずだが姉は倒れた… そしてその後…姉の死亡が確認された。 死因は凍死では無さそうだった。理由は今でも分かっていない。 ぼくは姉と最後に交わしたときの会話が忘れられなかった。 「なっちゃんも今の私と同じくらいになったらVtuverになろうよ!そして私とコラボしよう!」と。ごめんね。お姉ちゃん。コラボだけは叶えられないよ。 お姉ちゃんが書いてたイラストを参考にしてぼくはVtuverになろうと思った。 お姉ちゃんがいれば…なぁ 第一話 ぼくの憧れはここから 次回 どう思う?
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