11話 外の世界と初コンタクト

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11話 外の世界と初コンタクト

現在進行形で僕らは追われている。 オーク二十匹に。なんで戦わないのかって? 「ヒィぃぃ終わりダァぁぁ!」 この使えなさそうランキング第1位にいそうな商人がいるせいだ。いつもなら軽く一捻り出来るがこいつのせいで出来ない、、、確かにこいつを消せばなんとでもなるが、そんなことをしても意味はない。というか僕は平和主義者だからね。そんなことをしたくない。だからこそ普通の魔法で消しとばしているのだが、、、 「火炎魔法 インフェルノ!!」 「ブモォォォォォォォォオオオオオ!」 先ほどからくらったものを下げて、回復させまた前に出すを繰り返している。 「主〜面倒くさい〜」 テオが痺れが切れてきたらしい。 「うーん、、、朝奈。今すぐその男の耳、目、鼻、口を閉じさせろ」 「了解致しました。」 「エ?」 それと同時に口封じが完全に出来、僕とテオは鬱憤を晴らすように放つ。 「日魔術 サンフォール!!」 「龍魔法 皇帝龍!!」 それと同時に現れた太陽と光龍によりオーク達は消し飛ばされ、周りの地形も無に帰っていた。 「エ?もう終わったのですか?」 口封じを解いた彼は目の前を受け入れられないのか唖然としており。 「ええ、偶然通って来た隕石が偶然オークに当たって消えただけなので」 「いやどうみたって君たちがーーー」 「オットテガスベッタナァーアタック喰らいたいのか?」 「ごめんなさい。嘘ですよ。なんもないです。」 何をしたかって?剣を突きつけてやった。 「まぁいい、、、とりあえずお前名前なんて言うんだ?」 とりあえず剣を向けながら名前を聞く。 「わた,私は商人のハルマードです。輸送中に襲われてしまいまして、、、」 「そうか、、、じゃあ俺たちが連れて行こうか?俺たちも街に行こうと思ってな」 「来てくれるのですか?正直あなた方なら問題ないと思うのでお願いします。」 ということでその商人に着いていくことにした。 「そういえばハルマード。この先の街について教えてくれないか?」 「はい。この先の町の名前はハルカド。別名商人の街と呼ばれております。」 「商人の街、、、テンプレみたいな名前だな。」 「そのてんぷれ?と言うのは分かりませんが、この街はいろんな商品が行き交う街です。欲しいものを見つけたら買うことをお勧めしますよ。」 「ああ,ぜひ探してみることにするよ」 そしていろいろな雑談をしていると街が見えてきたのだが、、、 「なんと言うか、、、ボッロボロじゃねえか。」 「ええ⁈おかしい!1週間前まではこんなことになっていなかったのに!!」 これは彼を焦らせ、街に向かって馬をさらに走らせる。 そしてそこに着くと。 「ああ、、、わたしの故郷が、、、」 そこは魔獣におそわれて 「なんだ、お前。ここに生まれたのか?」 「はい、、、生まれた時からここで、、、お願いします!勇者じゃなくてもいい!!貴方達の強さならーーー」 「、、、確かに、、、、ここの魔物は跡形もなく消し去ることは可能だろう、、、だが,生きている人間を見殺しにすることになる。それでもいいのか?」 「え、どういうことだ?」 商人は何もわかってないようで。 「わからないのか?まぁ説明してやろう。俺らは大きく分けてやれることは三つだ。遠距離からちくちく攻撃するか、ド派手な魔法を放つか、人を助けること。第一の案で行こうとすれば確かに街は壊れないだろう。だが,助けられたであろう人は死ぬ。第二の案は助けられる人は多くなるが,お前らが今まで頑張って作り上げたものは消えてなくなる。第三で行けば確かに人は救えるが、、、時間がかかるプラス魔物によって街は壊されるだろう。」 長く彼は悩んだ末にこう呟いた。 「第二の案で行こう。それが一番だ結局。また作り直せばいい、、、お願いします」 「いいだろう、、、テオ!朝奈!命令だ!全力で魔物を消し飛ばせ!範囲で一撃で仕留めるぞ!」 「「はい!」」 そして俺らは街の中心まで走り、街の中心残り噴水の上に立つ。 周りを見る。あるのは人の血溜まり。人の死体。崩壊した街。これが日本だったら、、、と思うと少し怖く感じてしまう。 「さて、、、決めようか、、、これは一か八かのギャンブルだ!賭けようぜ!命をよ!デスorライフ! 怠惰の神 発動(怠惰不倶戴天)!!」 「一発勝負!決めます!これに賭けます!  傲慢の神 発動 《傲慢な槍一閃》!」 「龍魔法 皇帝龍!!     混沌の神 破壊ノ禁忌と神閂!」 そして僕らの攻撃は巨大な隕石なようになり、この街全体を覆った。 しばらくして僕らは先程の商人のところに戻った。 「、、、さて、、、可哀想だけど、、、商人の街はなんとかしてやった。それにプラスして魔物も全員潰してやった、、、街の人は、、、ここにいるので全員だ。、、、なんだ、、、まぁ、、、守りきれなくてすまなかったな。」 守れなかった人もいたためその商人、、、ハルマードに頭を下げた。 「「な、主人⁈」」 「これはケジメだ。守るって言ったのに守れなかった俺が悪い」 「い、いえ、ですが、そこまでされるのはーーー」 最後まで言い切る前に僕はその言葉を止めさせる。 「言っただろ。これはケジメだ。俺がしとかないとと思ったからしてるんだ。」 そうして謝って、顔を上げるとテオ、朝奈までにも驚かれていた。 「お前らは俺をなんだと思っているんだ、、、」 苦笑いしながらそう言って 「ほ、本当にありがとうございました!あ、あのお名前を聞かせてもらっても?」 「そうだな、、、俺は、、、アサキエイリ。世界最強の人間だ。よろしくたのむぜ。」 僕らはそう言ってその街から離れていった。
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