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13話 しょボス、中ボスはただの経験値〜朱雀大迷宮〜
話しながら僕らは宝箱を集めながら階層を進んでいた。
「それで、ハルバート。五階層って何かあるのか?」
「そうですね、大体の迷宮、ダンジョンなら、初ボスがいるでしょう。ですが、ここは大迷宮ですから、、、あるかは知りません、、、というか、、、結構前から思っていましたが、、、片手間にゴブリンとかボブゴブリン、コカトリスを倒すのやめません?少しは触れてあげましょうよ、、、」
「え?だって、、、いる?たかがBクラス、、、SSSにすらならない奴らだろ?、、、見る価値もないだろ」
そう、先程、、、というかこの大迷宮に入ってからずっと、いろんな魔物に襲われている。
だが、その全てが魔境以下のため、宝箱探しの時も触れなかったのだ。だって一撃で全て終わるんだもん。なんなら一撃に含めていいかすらわかんないんだけど。だって手で触れただけだぞ?花を摘むときに取るレベルの強さで触れたのに破裂したんだぞ?触れる必要すらないだろ。
「まぁ、旦那から見たらそうですよね、、、」
「いや、今お前も同じパーティだから経験値が入るだろ?だからお前も強くなってるぞ?」
「え?いやいや、パーティに入っただけでそんなことー」
「【鑑定】、、、うん。見た感じだとこんな感じだ。」
紙とペンを作ってはそれに鑑定に書かれていたステータスを写す。
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名前 ハルマード
レベル68
男 18歳
職業 商人
スキル 風魔法 水魔法 剣術 回復魔法 忍耐ノ神
HP9999/9999
MP10000/10000
筋力680
武力7000
器用5000
速力780
耐久180
幸運85
神聖900
称号 連れ回される男 そこそこな魔法使い
人族準最強 七美徳ノ王
装備 捜神ノ鎧 鋼の短剣 商人の服
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「、、、な?」
「私なんか人族準最強って書かれてるんですけど、、、というか忍耐の神、、、これ貴方達のせい、、、」
「いや俺たちのお陰な?」
「いやせい、、、」
「お陰な?あーゆーオーケー?」
「は、はい⁈」
まぁ、こんなことは置いといて。大迷宮を歩き回っているとようやくボスの部屋の扉のようなものを見つけた。
「さて、、、ここからは少し警戒していくぞ、、、と言おうと最初は思ったが、、、テオ、朝奈、、、気づいてるよな?」
「はい」「うん。わかるよ」
「え、ええと、なんの話ですか???」
1人わかっていないが僕らは口を揃えて言う。
「「「中のやつ、、、ただのS級魔物だわ、、、」」」
「いやいや⁈それ災害級ですからね⁉︎何しれっと弱いやつ認定してるんですか⁉︎」
「「「Sは100超えたら雑魚。ただの美味しい経験値」」」
「だめだ、この人達。強すぎて逆に頭いかれてる」
何か言ってるハルマードを横目に僕らは扉を開け始める。
そしてそこにいたのはーーー
「ん?久しぶりだなぁ。言うて1週間ちょい前くらいだが、、、元気してたか?ソウルイーター。」
かつていい勝負をしたソウルイーターだった。
「さて、、、負ける気はしないが、、、本気でやっておこう、、、みんな!行くぞ!」
「「「はい!」」」
そうして4名全員でソウルイーターに向かって走り出した。
「さて、、、喰らってもらおうか。死魔術 デスソード!」
「神冬氷龍刀、、、行くよ!」
「聖剣 アザーイル、、、剣聖朝奈、、、推して参る」
「鋼の短剣、、、弱く見てもらっては困りますよ」
そして4人が構えるとソウルイーターはまず僕に向かって走り出す。
「1番強いやつを最初に潰す、、、悪くない考えだが、、、それは俺に勝てるほどの実力あってじゃないと無理だぜ。」
走ってくるのに対し、僕はデスソードを水平に構えてーーー 一閃。
「、、、さ、まだ起きれるだろ?ソウルイーターなんだからよ」
「ガルルゥ、、、」
ソウルイーターはその煽りに応えるかのように吠え、だが、勝てないとも判断し、ハルマードを食べに行く。だが、それは判断ミスであり、俺らから見たらチャンスだった。
「鋼の短剣、、、なんて、必要ないけど!え?なんでみなさん動かないんですか?え、みなさん?みなさん⁉︎」
食おうとするソウルイーターに対して余裕な俺ら。、、、なお1人を除く。ソウルイーターは馬鹿な奴らだと思いながら食おうとするがーーー
「ガルルゥ⁈」
なぜか倒れてしまう。それはまるで、自分が魂を食われたかのように。
「さて、、、ネタバラシはお前が死んだ後にしてやるよ。くたばれや!剣術スキル 剣技 無天光華陽!!」
「お人が悪いですね!ですがそこもかっこいい!!剣聖技 聖皇天滅斬!」
「2人とも本気だなぁ、、、私もだけど!ここで挽回!龍魔法 皇帝龍!!」
「ガゥぅぅぅぅぅぅう!?」
三つの技は合わさって、大きな隕石のようになり、ソウルイーターを消しとばしたのであった。
「さて、、、中ボスまで今日行くぞ!」
「え、ちょ、なんで助けなかったか教えてくれないんですか⁉︎」
「歩きながら教えてやる」
そして僕らは50階まで歩き始めた。
しばらく歩くとハルマードが口を開いた。
「で、結局どうして動かなかったんですか?」
「んー?あー、あれは性能テストだよ。お前の着てるやつの」
“捜神の鎧”
「これ、、、ですか?」
「ああ。捜神の鎧の効果は攻撃の反転。それが本当か試したくてな?」
「え、と言うことは、、、」
「ああ、あの犬っころが倒れたのは反転で自分の技を喰らったからだ。あんな綺麗に引っかかるとは、、、面白かったな、、、」
「こっちはヒヤヒヤしましたよ、、、」
その後、他愛のない会話をしながらくる魔物(オークジェネラルとか、オークキング)をぶっ飛ばしながら進んでいくと50階の扉に着いた。
「いやぁ、、、早かったな。敵も弱いし楽なこった。」
「「「それは、、、あなた(主)だけです、、、」」」
なぜこの3人が疲れているかって?スライム、リッチ、虫系の魔物に襲われたからだ。え?俺はって?新たなる魔法【死魔術 デットゾーン】で自分より下のレベルのやつを倒すことが可能になっていて、遠距離で1人眺めてた。
「さてさて!そろそろ行こうか!」
「主、、、先に行ってもらってもよろしいでしょうか、、、」
「朝奈、、、うむ、いいだろう。あとでこいよ〜」
そう言って疲れてる3人を置いて俺1人でボスに挑むことになった。
中に入るとそこには見たことのないほど大きいクマがいた。
「コイツァ、、、当たりだな?【鑑定】!!」
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名前 黒銀ノデスマクマ
レベル180
ランクSSS
スキル 魔力探知 火炎魔法 黒銀魔法 死魔法
HP99/99
MP100000/10000000
筋力9999999999999999999
武力780
器用500
俊敏9,999,999,999,999
耐久4500
幸運850
神聖10
称号 突然変異体 死熊
装備 覇王の王冠
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「なるほど、、、こりゃ面白いじゃねぇの?」
「ガウウルルルル!!」
「、、、だが、、、弱いな。」
襲いかかってくる相手の腕を掴むと、真風魔龍剣で右腕を切り落とす。
「ガウウ⁈」
慌て出す熊を横目に、畳み掛けるように死魔術 デスソードを構え、二刀流で構える。
「二天一刀流奥義 死羅夜火」
「ガウウルルルル!!!!」
炎の二閂と死魔法による攻撃が重なり合うが、、、
「ガ、ガウルルルル、、、」
二閂の斬撃により、簡単に倒され、エイヤは上機嫌で覇王の王冠を被り、奥へと向かうのであった。
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