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15話 side柳 狙われたもう1人の主人公
「、、、どこへ行ったんだ?はるとは、、、」
八大色龍を倒し、近くの宿に止まっていた俺たちだが、先刻から春人が宿に戻って来ないのだ。
「あいつのことなんだから先に帰っちゃったんじゃないの?」
美優は少しダルそうに言う。それもわかる。なんせ、4日もここで拘束されているんだ。春人がここから出ていこうとしているのもわかる。
「だとしてもじゃね?あいつは人一倍正義感の強いやつだ。俺らを置いていくなんてこと、、、すると思うか?」
あいつは勇者になってからさらに正義感が強くなっていった。
「それも、、、そうよね、、、」
「だがよ、柳。例えそれが表の話だったらあれかもしれねぇが、、、周りの気配を見るに違うんじゃねぇか?」
圭はあえて触れなかった気配について触れやがった。
「、、、まあ、でも、そう考えるのが妥当か、、、しょうがねぇ、、、暗殺者であろうが、敵なら倒すしかないよな。」
全員が武器をもって外に出て、声を出す。
「さぁ!出てきてやろうか!暗殺者モドキが!」
俺は大声で宣言すると現れた暗殺者に少し驚きつつも、新たなスキルを発動した。
あっという間だった。その言葉の後、暗殺者達は抹消してしまった。すごいスキルだなと思いながら出てきた春人に安心して仲良く寝るのであった。
《side 女神》
エイヤ達が朱雀大迷宮を探索している頃。女神は悪い笑みを浮かべていた。
「ついに、、、出来るのね、、、貴方、、、それにしてもあの子はどこに消えたのでしょうか。エイヤの追跡をしに行ったきり帰ってきませんが、、、まぁあの場所のもの達はあの子でもかなり苦戦するのでしょうがないと思いますが、、、まぁ、次の作戦に意外と必要なので早く帰ってきてくれる事を願いますか。」
女神はまだ知らなかった。あの子、、、ミウラが死んでいることも、そしてそれを放置して天罰のように足をすくわれ、後悔することを。
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