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いつやるの?今で……違うの?
妄想コンテストにゆるっと参加しています。ゆるっとなので参加しないことも多いけど。
いいですよね、妄想コンテスト。何か書きたいな、という気持ちにお題付きの短編てちょうどいい。私の場合、長編を書きたいけど時間や気力がある時じゃないと取り掛からない悪癖があり、常にうっすら抱えている漠然とした書きたさと焦りを妄想コンテストで解消しているというか。
上限8000文字の規定も素晴らしい。
ストーリーを破綻なく進め、かつ情感がある文をきれいにまとめられるか否かの微妙な長さ。上手な人は本当に上手ですよね。「 8000文字以下でこんなに書けるの!?ていうか逆に8000文字もあるのにこんなにさらっと読ませられるの!?」って驚いちゃう。
何でこんな作品を書ける人がプロじゃないのだろうと思うことさえあります。
私は発表されたお題を見て、アイディアが思いつきそうか、日程的にやれそうか、軽く頭の中で練ってから参加するか決めています。
そのときに例えば「登場人物はAとB、舞台は学校で部活に対する温度差から生まれる軋轢を描いた青春もののハッピーエンド」くらいは考える。
そこからすぐ書き始めることもあれば、取り掛かるまで間が開くこともあります。
そしてどちらの場合でも、実際に書いてみると大概、当初のプランから外れていってしまう。
突然でてくる登場人物C、名前だけで全然絡んでこない部活エピソード、エピローグ目前ながらハッピーエンドに向かいそうにない不穏な流れ、みたいな。
粗方書き終えてから、あれ?入れようと思ってた展開書いてない!けどもう入れる隙がない!ってことも。
たぶん完成まで時間かかりすぎなんですよね。短編でも時間や気力がないと書かないって悪癖が出ちゃう。
書いて休んで書いて休んでしばらく休んでってカスタネットみたいなリズムで書いてるうちに、頭の中の青写真が書き変わり、いよいよ〆切が近づいてこりゃまずいなって手を動かす段になると、さらに変化したものができあがる。
脳の中でぬくぬくしてたアイディアが、気温や体調、昨日のストレス、今日のオヤツなどの些細なことでいとも簡単に喜怒哀楽をうつろう私という出力装置を通して、出たとこ勝負でこの世に生まれる。
その頃はもう〆切間際なので、思ってたのと違うけどもういいや!行け!やれるだけやってこい!って投げこむ気持ちで完結&エントリーしています。
ごく稀に「こんなのが書きたい」ってイメージ通りに書けることもあります。
もうそのときはすんごい嬉しい。
でもその作品の評価が良いかといえばそうとも限らないんですよね。難しいもんです。
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