嫌な予感

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嫌な予感

宿に戻り部屋の鍵を閉めると…… 「………………ふぅ〜〜〜〜!!!」 「怖かったーーーー!!!」 「あと一歩、探知のスキルが遅れていたら……」 「考えるのは、やめましょう。」 「そうだな! 今日は、もう寝るか……」 「はい……疲れました。」 そうして、俺もフィンもその日は爆睡した。 翌朝! 起きると俺達は、昨日換金し忘れた魔石をギルドに持って行くと、いくらかの小銭となった。 「何だ!? あんなに合ったのにこんなモンにしかならないのか!!!」 「まぁ、スケルトンの魔石ですから……」 「そうなのか!? なら何の魔石なら高く売れるんだ?」 「普通に強い魔物の魔石ですよ! ダンジョンの深い層に居る。」 「なら! 今日は、そこに行ってみよう。」 「……まぁ、ドックなら問題ないかと思いますが、あまり無茶はいけませんよ。 昨日みたいな事にならないとも限りませんから……」 「分かってる。 でも、お金は必要だ!!!  お前の妹を助ける為には、ダンジョンの深い層に行かないといけないだろ。 その為にもレベル上げとお金は大事だ!」 「分かりました。 では、注意しながら行きましょう!」 そうして、向かったダンジョンの深い層…… * * * 「確かに、モンスターは強くなるが…… 魔石から得られるポイントも多いから何とかなりそうだな!」 「……そうですね。 それにしても、ゴースト系の魔物から手に入れた。 その見えざる手! 凄く便利ですね。」 「ああ……この手のお陰で、戦闘はフィンに任せて! 俺はサポート専念出来る上に、魔法を放てるし。 相手からしたら無詠唱で魔法をボンボン打って来る敵なんて、ほぼ無敵に近いんじゃねーか!? 俺達!!!」 「そうですね。 凄いのは、全てドックの力ですが……」 「そんな事ないだろ! フィンだって、こうやって……俺が敵を見えざる手で抑えれば! 今だ! フィンやれ!!!」 そう……俺が敵を抑えた後に、フィンが剣で斬りつけて倒す! 俺達の必勝法!!! しかも、フィンが倒しているのに何故だか俺だけレベルが上がる。 元々フィンは、レベルが上がりにくい体質みたいで…… 俺は、あっという間にレベル6となり。 魔石とレベル効果でスキルポイントは、かなりの数になっていた。 しかし、ステータスの伸びはイマイチだった。 基本的に、HPもMPと防御力も10づつしか上がらない為……ほぼスタートと変わらない。 しかし、元々が高い為に まぁ、問題は無かった。 そして、フィンと共にダンジョンを奥へ奥へと進むと……広い空間に出た! 「ここは……!?」 「僕にも分かりませんよ。 こんなに深い階層には、来た事がありませんから!」 「へぇ〜……そうなのか。 突然ダンジョンBOSSとか出てきたりしてな!」 「怖い事、言わないで下さいよ!」 「!!! 我が眷属では無いな!!!」 「…………何だ!? この声?」 「嫌な予感がします……」 「お前達は、何者だ!!! ここで何をしている!!?」 それは、姿を現した。
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