【完結】藤城先生は、疲れすぎて小説が書けない

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藤城先生 ac094e59-092e-4526-a406-75aecd828945 そんな藤城先生だったが、趣味があった。 地味に、近所の散歩である。 老犬のゴンを連れた、ゆっくりの散歩だ。 藤城先生の家は、お城跡の近くなので、散歩コースには、お堀などがある。 そのお堀沿いを散歩する。 しかし、藤城先生には、悩んでいることがあった。 それは、散歩の時、マスクをするかどうか、である。 もう、しなくても大丈夫なのだが、藤城先生は、マスクをしたいのだった。 何故かと言うと、藤城先生は、顔を隠したいのである。 藤城先生は、一般的には、イケメンなのだが、本人は、自分のことを、かなり不細工だと思い込んでおり、まわりの人の迷惑にならないよう、マスクで顔を隠した方がいい、と思っていた。 いわば、藤城先生は、自意識過剰であった。 みんな、そんな、藤城先生のことを、気にしてないことに、気付いてなかった。
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