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そのお父さんの言葉を胸に、藤城先生は、小説家になったのだった。
藤城先生は、あらためて、お父さんの言葉を思い出して、決意を固めた。
生きていると、辛いことは、たくさんある。
特に、藤城先生のようなタイプは、生き辛い。
それでも、売れないながらも、夢だった小説家になり、生きている。
今のところ、お母さんもゴンも元気だ。
自分は、幸せなのだ。
もっと、人生を楽しむべきだ。
いつか、必ず、終わってしまうのだから、今は、この広い世界を旅するのだ。
きっと、それは、何よりも藤城先生に勇気をくれるだろう。
いくら、弱くても、生きてゆくのだ。
それが、大切なことだ。
藤城先生は、そう思った。
end
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