【帰宅】

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惨たらしい死を迎えた少年は、鬼人たちの高笑いとともに地面に放り投げられた 「ハッハッハ!どうだ人間ども、これが我らの怒りだ!!!」 「俺たちは子どもだろうと容赦はしない、かつてお前たちもそうしてきたようにな!」 鬼人たちが興奮をしながら建物を破壊したり、日本国民を惨殺する様はまさに地獄絵図そのものである。 そんな野蛮行為を天皇は見過ごすわけもなく、直ちに神聖日本帝国親衛隊を派遣した ダッダッダッダッダッ 「親衛隊全隊に次ぐ、この事態を速やかに収束させよ、天皇陛下が深刻な心労に悩んでおられる」 反乱軍の前に立ち塞がるのは、神聖日本帝国親衛隊隊長「陽光照人(ようこうてるひと)」、 50年以上皇室に仕える重鎮であり、数多ある部隊の指揮を任されている 「怯むな、反乱軍たちよ!我ら修羅軍の恐ろしさを教えてやれ!」 親衛隊と対峙するのは反乱軍のリーダー「千賀阿修羅(せんがあしゅら)」、鬼人の中で唯一ミジュナム魔塊を取り込んだ呪珠(じゅず)を有しており、呪いの影響を受けずに能力を高めている “烈日赫赫(れつじつかくかく)” ピカーンッ 陽光照人が発する言葉で自らの身体が光り輝き出した “鬼気猛々(ききもうもう)” ボォォォォォッ 同時に阿修羅の身体からは邪気が放たれ圧倒的な存在感を示す 「そなたが身に着けているその数珠は、ミジュナム魔塊か」 「だったらなんだ?この呪珠は俺にだけ許された特別な装飾品だ」 他の鬼人に比べて憎悪が深い阿修羅にとって、ミジュナム魔塊の呪いは適正にあっていた。
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