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俺は当該する罪人が罪を犯すかどうかを常に監視する役割である"介錯人"という職についている。
最初は交番勤務の警察官だったが、昇進して今のこの役職に就いた。
最初のうちは「これも生活の為だ」と淡々と業務をこなしていたのだが、孤独に苛まれていく罪人の姿を見ているのは正直言って辛かった。
いつしか「どんなに今が辛くても罪を犯さないでくれ」と心の中で願うようになった。
この制度に心の奥底では疑問を感じていたからだと思う。
行き場のない思いにずっと苦しめられてきた。
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