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「うーん、イマイチかな」
歌い終わった舞美は、点数を見ながら苦笑い。
「何言ってるの、92点超えてるのに。あたしにプレッシャーかかる〜。音痴だし〜」
灯里が曲をリモコンで送信しながら、ぷくっと頬を膨らませた。
確かに、私には及ばないけど……。舞美、そこそこだったと思う。中々やるじゃないの。
「じゃあ、歌いまーす!」
え? この曲って、超絶難易度高いって言われてるヤツじゃ……。灯里に歌えるわけな……。
「灯里ヤバッ! なんで歌えるの!?」
舞美、ユカ、チカの三人が、思わず立ち上がった。それを見て灯里は、得意げにウインクしてみせたのだ。
ウソでしょ?
なんで?
私、その曲、途中までしか歌えずにキャンセルしたから、点数も確認しなかったのに。
しかも……。
「ヤバ……」
上手いかも。
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