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「あのさ、せり歌。自分のSNSのコメント欄を閉じてるでしょ? そのくせ、他の人のSNSをあまり見ないよね?」
「うん……」
「言いにくいんだけど、プチ炎上みたいな? 晒されててね。悪口とか」
……知らなかった。そんなことになってるなんて。
今度は、ユカとチカが口を開く。
「動画が出てないから、憶測が憶測を読んでて。結構酷いことも書かれてる」
「だからね、荒療治だけど、歌の上手な灯里を前にして……、せり歌がどういう態度を取るかで、今後の付き合いかたを決めようって話をしてたの」
「じゃあ、私がもし、空気を読まずに歌って、その上でみんなをバカにしたりしたら……」
灯里が私の肩にそっと手を置く。
「うん。トモダチやめてた」
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