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楽しい時間はあっという間だね
楽しい時間もあっという間に過ぎてもう12時が来そうだった。
私は、もっと、ずっと君と居れるようにしたかった。
「先輩、あと少しですね!」
「うん、そうだね」
別れもないのに、少し寂しいような気分だ。
19歳の君も、20歳の君も、変わらないはずなのにな……
なんて、考えていたら、時計の針が12を指していた。
「誕生日おめでとう」
「ありがとうございます!飲みましょう!」
ふふ、君からいうとは思ってなかったけど、君が楽しそうなら何よりかな。
「持ってくるから待っててね」
あれ、どこに置いたかな。奥の方に置いたっけ。隠し味を入れたら、私特製のお酒が出来上がる。私は、普段あんまり隠し味を入れて飲まないけれど、初めて飲むなら美味しい方がいいよね!カクテルみたい?ふふ、本当にね!
「持ってきたよ!ほら、沢山飲もう!」
君が、恐る恐る、グラスに口をつけた。
ゆっくり口に含み、少し苦そうな顔をして飲み込んだ。
「うわぁ、ちょっと苦くないですか……これ」
「まぁ、最初なんてそんな感じだだだ気がするから、慣れだよね。」
「そんな物ですか……?」
君の戸惑っているところもいいなぁ……
「あ、そうだ、君も二十歳になったことだし、話したいことがあるんだ」
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